82saku

星の子の82sakuのネタバレレビュー・内容・結末

星の子(2020年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

主人公の女の子は
そんなに苦しそうに見えなかった
主人公の姉と比較してだけれども

その理由を考えたとき
親が自分の事を愛していると確信しているからじゃないか
そんな風に思った

親が信じるものを
自分は信じることができなくても
まだ自立を迫られていない頃であれば
気持ちは安定するんじゃないか
幼馴染の理解者もいるし

ただ
今後はあのぐらつき
揺らぎが激しくなっていきそうな
そんな描写は至る所にあった

でも
この映画は
揺らぎがすごく辛いというものではなく
周りとの差異に苦しむ出来事が起こっても
家族の崩壊に至る程のことじゃないよね
という事を描いているのかなと思った

三人家族の崩壊を食い止める為に
誰かが必死に努力している
等の描写は特にない

ただ
主人公も自身の姉と同じように
今後親から距離を取る可能性はある

でも
流れ星のシーンのその先は想像できなかった

三人で夜空を見上げるシーンは
 その刹那の幸せ
 家族の一体感
 それだけはモノホン
って事を描いていただけで
その先の事については全く何も示しません
って意図を感じた程だ

新興宗教にハマる親
その親に育てられる子供
このような作品解説を見て視聴を始めた自分は
主人公の姉のような人物にスポットライトを当てる映画を予想していたと思う

だから
この映画はわりと穏やかだし
想像していたほど悲惨でもないし
んーーーー
ん?
終わり?
という感じだったけど
そもそも新興宗教にハマった人をハマらない人から見た映画ではないもんな
人の幸せを他人がジャッジしない
というスタンスを貫けば
悲惨に描かないのは当然だもんな
自分はそのように納得した
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