Mayu

星の子のMayuのネタバレレビュー・内容・結末

星の子(2020年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

宗教って聞くと、信じるor信じないの2択で双方は分かり合えない、みたいなシンプルな構図をイメージしがちだけど、もっと当たり前に生活の中にあって、言葉でうまく説明できない慣習も多いから難しいんだろうなと思った。

子供の頃からの家庭環境で当たり前だと思ってたことが、大人になって周りと話が合わなくてあれ?うちだけ?って気がつくこととかってあるよね?(例えば、みそ汁の具とかのレベルでも)
コーヒー飲む飲まないも、風邪ひかない水を全面的に信じるかどうかも、あーこれ自分には当てはまらないなって思ったら選択することはできる。
ちーちゃんも家から離れた高校でもっと広い世界に出会って色んな価値観に触れてほしいな〜〜

そして、ちーちゃんの家庭を全否定する南先生が嫌だった。本当に困ってる時に何かにすがりたくなる気持ちは当たり前だし(誰でも、神さまお願いします!って祈ったことあるはず)、形のないものを信じる気持ちは誰にだってあるよね。南先生だってお守りの一つや二つ持ってるでしょ??

南先生が怒鳴るシーン本当にひどすぎてトラウマものだけど、とはいえ公園での儀式を見て不審者扱いしてしまうのも、今までに見たことないものを怖がったり気持ち悪がったりする反応は自然だと思う。。
人の信条は様々で、信仰によって救われてる人もいるのに、南先生は勉強不足で想像力が欠けてて、それでも先生は自分が「普通」だと信じてて、すごくリアルだった。
Mayu

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