新興宗教信者の二世が主人公の物語。
結局、映画内で大きなことは起こりません。
ただ、そこはかとなく不穏な雰囲気が基調に流れてます。
小説も映画も、
安倍元首相銃撃事件の前に世に出ました。
あらすじだけ聞いたら、観ることはなかったでしょう。
『こちらあみ子』の今村夏子原作ということを知って、探しました。
今村夏子、恐るべし。
新興宗教のいかがわしさについて、考えることはありましたが、その宗教を信じる両親に育てられた子どもの内面について、ついぞ考えることがなかったです。
主人公ちひろ(芦田愛菜)も、中学生になって、新任のかっこ良い教師(岡田将生)に恋心を抱きます。
盲信といって良い。
しかし、主人公が恋する教師は、「完全に狂っている」「気持ち悪い」と、両親のある行動を完全否定します。
ちひろの大好きな姉は、すでに家出して、行方不明になってました。
主人公は、信仰に違和感を抱きつつも、両親への愛情や期待は捨てられません。
主要キャストは皆さん実在感があって、素晴らしかったですね。
高良健吾と岡田将生は、雰囲気前から似てるなぁと思ってました。
イメージを上手く使った配役でした。