湊健一郎

星の子の湊健一郎のレビュー・感想・評価

星の子(2020年製作の映画)
3.7


【信】

今年観た『MOTHER マザー』の公開も記憶に新しい大森立嗣監督作品。

なんといっても芦田愛菜ちゃんの演技がめちゃくちゃ良かった。わりと淡々とした展開の中間違いなく映画を引っ張っていた。

撮影当時15歳!ビックリ。。

両親が新興宗教にハマってしまったせいで普通とはちがった生活を送ることになってしまいそれは色々な思春期に感じる想いや、人間関係に影響することとなる。という話。

変に新興宗教を歪なもの決めつけるでもなく対立構造にするでもなくあくまで信じることの普遍さを描いている。
信じるというものが一体何かという事を考えさせられる作品。

観た感想は芦田愛菜ちゃんが映画のプロモーションで語った言葉が如何に本質を付いているかがわかった。(以下。)

【『信じる』とは何か?を考えました。よく「その人のことを信じようと思います」という言い方をするけれど、実はそれって、自分が信じたい「理想の人物像」を勝手に期待しているのではないか、って。だから『裏切られた』なんて言葉がでてきたりして。でも本当は相手が裏切ったのではなく自分には見えていなかった部分が見えただけだったとしたら?その時全てを受け入れる自分であるためにはどうすればいいんだろう。】
湊健一郎

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