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10デイズ 愛おしき日々のoden8のレビュー・感想・評価

10デイズ 愛おしき日々(2016年製作の映画)
3.3
生きていくということは、自分と向き合っていくということ。
大切にしたいものだけではなく、恐ろしいことに対しても。
追いかければ追いかけるほど幸せは逃げていくし。
逃げれば逃げるほど恐怖や不幸は追ってくる。


"自分をだましながら"
"考えても仕方のないことで、自分を傷つけない"
        by ダン·シャボル

作品としては、些か物足りなさを感じる。雰囲気の抑揚が少ないからかも。
所々で見られるファニーな演出には好感がもてる。
登場人物達もそれなりに魅力を感じる。

題材は特異に思えるが…主人公が抱えている不安や悩みには共感できる。
人によって表面部分は異なるが、本質は同じ気がするから。

人には、打ち明けたくない心の繊細な部分がある。
それに気付いてくれたからといって、素直になれるわけでもない。
それは対人であれ、自分に対しても。

まずは自分を知り、受け止めることが大切。
自分が何を恐れ、何を嫌い、何に幸福を感じるのか。
あなたはあなたで、僕は僕。
自分のことを知り、あなたを知れば
あとはありのままの形や関係を受け止めるだけ。

cast(役者·キャラ) 4
story(物語) 3.5
architecture(構成) 3
Picture(映像) 3
acoustic (音) 3
22-117
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