透き通った映像と音楽と共に描かれる、夢を追いかけ心の翼ではばたく素敵なストーリー。序盤で描かれていたように、残念ながらどこでも(特に都会では)人の心の温かさや助け合い精神は薄い。ぶつかっても謝らないし、自分は悪くないスタンスの人は実際多い。車椅子の人からしたら尚更たまったものではないだろう。おばあちゃんが夜の散歩以外外出禁止にしたのも頷ける。そんな中ひょんなことから管理人(お世話係)となった恒夫の心の温かさと優しさに触れ、見知らぬ外の世界に触れ、次第に心を開いていくジョゼ。このジョゼがひねくれツンデレでよい!
生まれつき車椅子生活であるジョゼと、事故で車椅子生活になってしまった恒夫では夢の抱き方や考え方が全く異なり、その対比も見どころである。図書館でのジョゼの読み聞かせはジョゼから恒夫へのエールでありラブレターでもある感動のシーンだった。見終わった後晴れやかな気持ちになれる作品。