【駄作と言われる作品をあえて観るシリーズ】
原作は面白かったけども、映画はとにかく陳腐な出来だった。
もう記憶から抹消されていた為、今回レビューを書くために再見。つまり、つまらないと知っていてわざわざレンタルして観ているのである。我ながらなんという酔狂さか。
原作は科学的にワクワクさせるような内容だったはずだが、この映画においては細かい所を省いてしまっていて説明不足だし（ミトコンドリアの説明とか）、安易なホラー演出ばっかりに頼っているのでかなり安っぽい出来だった。
ミトコンドリアが人間に向かってスピーチをするシーンに至っては緊張感も何も無いし、ちょっと笑ってしまった。「人間どもっ！」ていう台詞とかもあまりにダサい（笑）
恋人がモンスター化してるのにひたすら愛に盲目な三上博史の演技も単調過ぎてイマイチ。無理やりラブコメ調な展開になるのもやめてほしかった。
あと、葉月里緒奈の全身タイツによるエセヌードに至っては爆笑するしかない。そんなに脱ぐのがイヤならこの役を演じないで欲しい。原作の雰囲気ぶち壊しにも程がある。
久石譲の音楽だけはとても良かったが、こんな映画に使われるのは勿体無いなと思った。
