風来坊

エージェント:ライオンの風来坊のレビュー・感想・評価

エージェント:ライオン(2020年製作の映画)
3.0
精神科医の主人公は自分をスパイと思い込んでいる患者を担当する。患者の妄想と思って相手にしていなかった主人公だが、患者の言う通りに婚約者が何者かに誘拐されてしまう事態に。主人公は患者の力を借り婚約者救出に挑むが…。フランス製のバディアクションコメディ。

フランスの人気コメディスター達が競演していますが、ゲラゲラ笑える場面は少なくコメディに振り切ってはいない印象。
ちょっと切ないお話でもあったりするので、お下品なドタバタコメディを想像すると期待を裏切られますね。

アクション部分は迫力もありしっかりしていて見応えがあります。コメディ部分との良いメリハリになっていました。
終盤の雰囲気が一変する展開と伏線を回収は見事でした。
分かりやすくお下品なアメリカンコメディと一線を画するフランスコメディらしさが出ていました。

ライオンの人を小バカにした感じが個人的にはちょっと好きになれず…それは終盤に活きてはいるのですが…。
シュールな笑いとオンとオフを切り替えるような、独特な展開は人を選ぶと思いますがなかなか楽しめた作品でした。

まとめの一言
「明るさの理由」
風来坊

風来坊