紅蓮亭血飛沫

ゲットバックー絶体絶命ーの紅蓮亭血飛沫のネタバレレビュー・内容・結末

ゲットバックー絶体絶命ー(2019年製作の映画)
1.5

このレビューはネタバレを含みます

設定に興味を惹かれて鑑賞しましたが…。

粗が特に目立ってしまったのは、生き別れていた父と子ども達の間に芽生える"親子としての絆”が炸裂するクライマックス。
華やかな人生を取り戻す為に、今まで存在を認知していなかった生き分かれの子ども達を自分の支配下に置き、銀行強盗を計画してはあれやこれやと振り回す父親…。
一体どうやってそんな親に子どものみならず視聴者もが愛着を抱くようになるか、が本作の肝であったわけですが、これが全く描けていない。
最初から最後まで父親は子ども達に対してまともに接していない、社長という経歴があるプライドからも、己が定めた厳格なルールを子ども達に強いては彼らを駒としか認識していないようなぞんざいな扱い…と、父親はハッキリ言ってかなり傲慢に溢れている人物。
クライマックスで父親が子ども達のピンチに駆け付けるのですが、これが本当に取って付けたかのような安直且ついい加減なもので、"この行動一つ”で子ども達は今までの鬱憤が消え失せたかのように「パパ素敵!!」になるのも理解に苦しみます…。

こう言うのもなんですが、本当にこの映画がヒット飛ばしたんですか…?
登場人物の設定、キャラクター性は悪くなかったのですが、この物語構成でヒットを飛ばしたと言われても正直ピンと来ません…。