Mesmer

名探偵コナン 緋色の弾丸のMesmerのネタバレレビュー・内容・結末

名探偵コナン 緋色の弾丸(2021年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

「ゼロの執行人」における櫻井脚本と立川監督の相性の良さは奇跡だったのだなと思った。
永岡監督も前作のようなファンタジー寄りのケレン味のある内容であれば違和感はなかったが、今回は地味な場面が続くプロットを十分に表現できていないように思えた。
「ゼロの執行人」のような、前半が地味に徹して後半に超絶アクションを入れて一気に爽快感を味合わせてくれるようなメリハリがなく、散漫な印象が残ってしまった。
これは、活躍させなくてはならないメインキャラの人数が多すぎたことも原因なのかもしれない。そのせいもあって、ゲストキャラの人数が絞られ特に推理をしなくても犯人が予想できてしまう結果になっている。
その割には、最も力を入れるべき赤井の出番が少なく活躍も一点集中。
永岡監督には悪いが、赤井の狙撃場面は立川監督演出で見てみたかった。
結局、立川監督のアクション演出が記憶に新しいせいで、私の中のハードルが無駄に上がってしまったのかもしれない。
もっとも、東京事変がとてつもなくカッコいい曲を作ってくれたおかげで、EDでなんとなく満足した気分になってしまうのがずるい。
ゲスト声優の浜辺美波は要求された役割をきっちりとこなし、必要な場面でキュートさを振りまきながら大事な場面では邪魔にならない演技で好印象だった。
Mesmer

Mesmer