このレビューはネタバレを含みます
深淵とか深海とか人間の本能的恐怖に訴えかけてくる秀逸な短編
目覚めたら深淵につながるような穴の手前の絶妙なカーブを描いた斜面に寝ていた女性。
とっかかりがなくただのコンクリートの壁面は簡単に上って脱出できるような感じではない。
一度冷静になってみると自分の手には血が。よくわからないネックレスが。対面の壁面には血の手形がっていうストーリー。
色々考察班が溢れていたこの映画でその一番多かった考えが「中絶」説だった。
最初の波の映像は羊水、血の跡は兄弟とか、金属音は中絶の手術の音とか、途中降ってくる雨は破水とか、この映画は10分で中絶の手術の平均時間は10分とかすべてに面白いくらい当てはまってもうそうとしか見えなくなった。
しかし、監督のインタビューでは普遍的な恐怖を描くってのがテーマだったってのを聞いて陰謀論ってこんな風に出来上がるんだなって納得した
そこが見えない穴って怖いよね。ディーンのブルーホールとか見ると心がざわざわする。。
