鹿の王 ユナと約束の旅の名波ジャパン10のレビュー・感想・評価

原作は、2015年度の本屋大賞と日本医療小説大賞をダブル受賞したファンタジー小説。日本医療小説大賞を受賞した作品だけに伝染病との闘いが重要なテーマとなっており、強大な帝国と辺境の小国の争いが背景となっている。正に現在の世界情勢を予言した様な最高の素材をアニメ作品としては活かし切れず。2時間という時間で描けるテーマには限界があり、欲張り過ぎは失敗に繋がる。自然との共生というテーマを含め、いずれのテーマも底の浅い描き方になってしまった。