おくちん

鹿の王 ユナと約束の旅のおくちんのレビュー・感想・評価

鹿の王 ユナと約束の旅(2020年製作の映画)
3.1
原作を読んで以来、この作品に触れました。この映画は何とかストーリーをなぞったような感じでした。初めて原作を読んだ時、ヴァンのユナへの優しさ、父性が心に残りました。映画では、ヴァンの想いが伝わりづらいように感じました。国の変遷、病、政治、人々の暮らしから、上橋ワールドの魅力となる言葉、文化、食べ物、人の温もりをこの短い中では伝えることが難しかったのだと思います。私にとって、この作品は上橋菜穂子さんのファンになるきっかけとなりました。母性や直向きな女性の生き方に心が震えた「獣の奏者」、ファンタジー大作「精霊の守人」シリーズなどなど素敵な物語ばかりです。映画をきっかけにこの物語に興味を持ったなら、原作をお勧めします。テレビシリーズで丁寧に映像化してくれたら、また観たいな^_^守人シリーズみたいに!