私と、蜂とで、半分ずつ。
自然に敬意を払って生きる力に魅せられた一方で、人の卑しさを見せつけられたドキュメンタリーでした。
寝たきりのおばぁちゃんがバナナを食べたり、どっちの毛染めにするか悩んだりするおばちゃんの姿がとってもチャーミングできゅん!ご長寿の秘訣はハチミツパワー?
そんな二人のほのぼのした生活が移住者によって一変します。生きるためなんだろうけど野蛮に見えてしまうのがツライ…お金のために根こそぎハチミツを取ったり、要らないものを焼き払ったり。子供たちへの関わり方も暴力も暴言も当たり前。環境が違いすぎて観ているのが辛かったです。子沢山で食べていくには仕方がないのもわかるのですが…(小さい子がボリボリ蜂の巣食べていたけど大丈夫かな?)
普遍的な話ではあるけれど、今の日本とも重なります。便利さを求めてなくなっていった個人商店。採算が取れずに撤退する企業を責めるのは違いますよね。すべては自分たちが蒔いたタネ。キレイゴトでは語れないし、彼女のような生活には戻れないけれど、今の社会の縮図のようにも見えました。
キアロスタミが好きな人にはもってこいかもしれません。