555おうち

ひとくずの555おうちのネタバレレビュー・内容・結末

ひとくず(2019年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

幼児虐待と言う重いテーマだけに
いろいろな感情を揺さぶられて
とてもエネルギーを消耗する作品だった💦

単なる可哀想な映画で終わらせてはいけない
日常に潜んでいる現実として
生々しく描く必要があったと思う

2人の子役の演技がリアル過ぎて
特にカネマサの子供の頃の回想シーンや
怒鳴り合うシーンは見るに耐えられなかった❗️

母と言う立場より女の立場を優先する
そんな生き方しか出来ない女性に
共感は出来なかったけど
弱さを理解しようとは思った。

虐待の連鎖と一括りにはしてはいけないと
厳しい気持ちにもなったし
今の日本でシングルマザーが生きて行くには
まだまだ課題の多い現実も突きつけられた。

カネマサの怒りや孤独や優しさが
折り混ざってだんだんと深みが増して行くように思った

絶対にハッピーエンドでは
終わらないよなぁって思いながら見ていて
それでも、
感情表現が出来るようになって行くマリに
幸せになって欲しいって願いながら切なくなってしまった。

そしてラストシーンは
涙が止まらなかった。。。

顔をクシャクシャにしながら
「かあちゃん」絞り出すカネマサのセリフ。。
やっぱりお母さん好きなんだよね
愛されたかったんだよね

ママでもお母さんでも母さんでもなく
オフクロでもない
かあちゃんと言う言葉だから
カネマサみたいな人でも言えたんじゃないか。。

日本語のかぁちゃんって言葉が
美しいと思った

脚本、監督、主演とこなした上西雄大さん
エンドロールを見て
流れている歌の作詞もされたと知って
歌詞にも聴き入ってしまった♬
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