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ひとくずのレクのレビュー・感想・評価

ひとくず(2019年製作の映画)
3.8
少女を地獄から救ったのは人間のくずだった。
児童虐待を背景に痛みや辛さを共有する。
これは傷の舐め合いか…否、これこそ救いであり、また救われる物語でもある。
臭い演出もここまでの熱量を加えればひたすらに良く見えるというか、心を揺さぶられるものに変わっていく。

親からの愛情を知らないからこそ、子どもの愛し方が分からない。
不器用ながら愛し方を模索し心を通わせていく、それを明確に可視化したのが焼肉のシーンだ。
負の連鎖からの解放、その結末に予想がつくが子役の演技に泣かされ、Vシネ感が特有のエモさを際立たせている。
焼肉食べたい。
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