日々、虐待を受け続ける少女、鞠。
母親により家に鍵をかけられ置き去りにされていた。
ガスも電気も食べ物も無く。
偶然、空き巣に入った金田と出会い助けられる。
金田自身も幼い頃、母親とその恋人から酷い虐待を受け、自分と鞠を重ね合わせる様になっていた。
映画は怒鳴り声と罵る言葉が飛び交う。
普通ではない人達ばかりが出てくる。
そんな中、幼い鞠はどんなに母親に酷い目にあっても母親をかばおうとする。
クズばかりが出てくる。
人にうまく接する事が出来ない主人公の金田。
女の人には「ブス」「クソ女」「バカ女」
と言うばかり。
しかし、鞠とその母親と接するうちに3人が自然に打ち解けあっていくのが微笑ましかった。
虐待の負の連鎖を描いているように思えた。
金田、鞠、そして鞠の母親。
断ち切れる事が出来るのか。
そう願いたい。
演技が大袈裟だぁ、なんて思っていたけど
２時間と少しの映画だったが、あっという間に終わった。
3人が話が進むにつれナチュラルな感じに。
ラストはなんとも粋な事を鞠親娘はしてくれる。
ちょいちょい気にる点はあったけど難しい題材だが良い映画だった。
主演・監督を務めた上西雄大、泥臭いがとても良かった。
