序盤から張り巡らされた様々な伏線を見事に回収する、実に良くできたイタリアのサスペンス映画だった。
ネタバレ厳禁のミステリー要素もあるのだが、ネタバレレビューも散見されるので、先ずは情報入れずに見ることをおすすめする。
オリジナルは、本作の4年前にスペインで作られ、当時かなり話題となった。本作の後に韓国でもリメイクされ昨年日本でも公開されたが共に未見。短期間の間に何度もリメイクされるということは、それだけオリジナルの脚本が良くできているということだろう。
殺人容疑を掛けられた実業家のアドリアーノの前に、今まで裁判に負けたことがないすご腕の女性弁護士ヴァージニアが現れる。この状況を覆すのは困難だと思われたが、彼女は無実にすることができると断言するのだった…。
2度もリメイクされているミステリーなので最大のネックはいかに〝ネタバレ地雷〟を踏まないかだろう😅
密室殺人としてのミステリーとしても楽しめるし、少しずつ情報が開示されるクライムサスペンスとしても面白い。次々に現れる登場人物がどれも怪しい。果たして誰が味方で誰が敵なのか？
不倫旅行の最中に起きた偶発的な自動車事故。通報すれば大切な家族や築き上げてきた実業家としてのキャリアを失うことになる。
ひとつのボタンの掛け違いを発端に男は次々に深みにはまっていく。果たして無敗の敏腕弁護士に秘策はあるのか？
〈余談ですが〉
本来ならオリジナルから鑑賞すべきところだろうが、こちらのリメイクでも十分楽しめた😊
機会を見てスペイン版・韓国版も見て比べてみたい。
