フウキ

プロミシング・ヤング・ウーマンのフウキのレビュー・感想・評価

4.3
まず、私自身、(一部の)男性のみのコミュニティで(簡単に)使われている「いい奴」という言葉にムズムズしていたのだけれど、その違和感が見事に映像化されいるのがこちらの映画です。


どなたが「男性嫌悪な映画だと思ったら女性監督だった」と仰っていましたけれど、男性嫌悪だったでしょうか。
女性からみた(一部)男性をリアルに描いていたように思えます。
冒頭の工事現場のオッサン、クラブのいただけない帽子の彼を例に、非を認めたくないときの非難・罵倒なんてまさにその通りかと。
そういった点から、私的には復讐エンターテイメントというよりあるある映画と言った感じでした。何名か仰っていたように復讐を見たいだけなら物足りないかと。主人公は優しいので。

主人公の八方塞がりでどこにも進めない描写が見事でした。
ビビットなピンクが使われていることが多いですが、実際に「ビビットピンクを見ている時」と同じような、不自然で決して心地よくない..といった主人公像でした。

監督、私と年齢がそこまで離れていないので才能にかなり嫉妬です!
フウキ

フウキ