Miku

プロミシング・ヤング・ウーマンのMikuのレビュー・感想・評価

4.5
友達と観てきました。

数年前まで医学部に通う“有望な若い女性(プロミシング・ヤング・ウーマン)”だった主人公のキャシー。
しかしある事件をきっかけに医学部を中退し、酔った女性を介抱するフリをして酩酊状態の女性をベッドに連れ込もうとする男たちに制裁を下すために、夜な夜なクラブで泥酔したフリをする。そんなある日、医学部時代の同級生にばったり会ったキャシー。そこから、キャシーの壮大な復讐劇が始まる。


なんとなく同意せざるを得ない雰囲気に流されてしまったり、そういうときに発するNO=YESだと捉えてしまう風潮
そういうのって誰にでも実は経験あるんじゃないかなと思いました。

私も医学部中退していたり、なんとなく今ヤダって言うとシラけてしまいそうって謎に空気を読んで本当の自分の声とは違う行動を取ってしまったり、ちょうど前日に友達とそんな話をしていたところでこの映画を観に行ったので本当に衝撃を受けました。

前途有望な女性の未来が、前途有望な男性のために潰されてしまう。

直接手は下していなくとも、傍観者も立派な悪人だ。
そして口を揃えて言う「あの頃は若かった、ガキだった」、吐き気がした。

どうして悲しい思いをした人が、恥ずかしさや罪悪感、嫌悪感を抱えてひっそりと生きていかなければいけない?
どうして人を傷つけた人が、そのことを忘れて生きていられる?

声を上げなければいけない
絶対に無くさなければいけない
Miku

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