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プロミシング・ヤング・ウーマンの空間のレビュー・感想・評価

4.8
amazon prime videoで視聴。

気になっていた映画。見た後にいろいろなことを考えてしまう。

自分や大切な人が傷ついたときに相手に同じ気持ちを味わわせたい、法を犯してでも復讐したいという気持ちはすごく共感できる。それで裁かれることになっても仕方ないとも思う。

ただ、人を裁くというのは難しい問題だ。ずっと昔のことでも被害者側に許していない人がいる限り責められるべきなのか、罪の大きさに対して罰の加減はどのくらいにすべきか、心の底から反省している人間は罰する必要がないのか、その場合司法はどうするのか...。ライアンがキャシーに言った「君は完璧なのか?」というセリフにも考えさせられる。裁く側の人間は完璧であるべきなのか、それとも欠点だらけの人間でもどうしても許せないことがあれば自分の罪を棚に上げて人を罰していいのか...。

それにしても、現実でも「家に女が上がってきたらヤってOK」だと思い込んでいる男性が多いが、それだけは絶対に間違っていると思う。一方で、ちょっと嫌だなと思っていてもはっきり言わずに雰囲気に流されて体を許してしまうことも罪なのかもしれないと感じた。酔っている女性をどうこうする輩は論外だが。そして自分が望んだタイミングで性交ができないと駄々をこねて無理やりヤろうとしたり知らない女を何人もナンパして家に連れていくくせに、女を侮辱するときには「ユルい女」とか「軽い」とか「アバズレ」とかいう男、絶対に許さない。

あとやっぱり「自分は良い人間だ」なんていう奴がいい人間なわけないよな...。
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