文学したい

プロミシング・ヤング・ウーマンの文学したいのレビュー・感想・評価

4.0
徹底したミソジニー描写。
この映画の連中はクソ女って言葉使いすぎなんだよ涙

復讐劇だけれどスカッとするわけではなく、むしろ考えることが増える分モヤモヤするかもしれない。
わたしは日本で、たぶん比較的平和な世界で生きてきたので、クソ女と直接蔑まれた経験はないけれども、「若いから」「女性だから」と見下し揶揄するような態度を受けることは度々ある。暗に弱者として一方的に扱われることも多々ある。
そういう小さなことも積み重なって行ってどんどん自尊心が傷つけられるというか……振り返ってみるとこれらもジェンダーの問題なのかなと少し考えるようになった。
そういえばネットの考察で読んだけれども、作中では「レイプ」という言葉が一度も使われていないそうです。気づかなかった。そういうところがすごく上手い。

エンタメ性も高く、キャシーの復讐へと突き進む姿はヒーローもののようでカッコよくもあり、ポップなイメージの画面や、どんでん返しのある展開なども見応えがあった。
ところで、冒頭の持ち帰り男への制裁シーンでキャシーが空条徐倫に見えた。スタンド攻撃できたらよかったのにね。
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