つやさ映画メモ

プロミシング・ヤング・ウーマンのつやさ映画メモのレビュー・感想・評価

3.9
もっと過激なフェミニズムを押し付けるような映画だと覚悟していたがそういう映画ではなかった。男と女が強調されてはいるが、むしろ主人公の現在と過去を中心に現実にある問題を諭すように進行していく復讐劇。「女性がこんな目にあっている。」ではなく、「こういう現実がある。」と冷静に映し出すことで誰しもが考えるきっかけになる演出だった。男の描き方も"典型的"なものからこの映画では異質となるような男も出てくるので、嫌味な印象はない。もちろん皮肉はあるが。
毎夜コスプレを変えて男を誘い出し、復讐する姿はある種のダークヒーロー。色彩がポップなスリラーとして楽しめる。しかしやりきれない部分も。

女性と男性で見方が変わる映画なのだろうか。印象を共有したらより面白い作品かもしれない。
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