[]　60点

1965年カンヌ映画祭コンペ部門選出作品。追悼ジャック・ペラン。監督による同名小説の映画化作品で、監督とベトナムで苦楽を共にしたラウル・クタールが撮影を務める。1954年、インドシナ戦争終戦間際のベトナムを舞台に、前哨基地を放棄して撤退する4人のフランス人将校とその部下のラオス人兵士たちの小隊を描いている。泥沼の中でアジア人に負け越して敗走する白人という、正にベトナム戦争以前のベトナム戦争映画のようでありながら、二次大戦と近接してることで、戦争未経験の若い小隊長と二次大戦帰りの副官という二つの視点が生まれるのが興味深い。残りの二人の白人のうち、片方は途中で亡くなり、もう片方は通信兵という、最小限の設定で白人兵士の戦況をサンプリングする大域的最適解みたいな作品だった。

• #2022ofOdessa
• #Cannes1965ofOdessa
• #CannesofOdessa