KnightsofOdessaさんの映画レビュー・感想・評価

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トップガン マーヴェリック(2020年製作の映画)

4.5

[時代の終わり、しかしそれは今日ではない] 90点

大傑作。時代の変わり目、時代の終わり。アイスマンは出世して現場から離れ、グースの息子はトップガンに入るほどに成長するまで時代が流れても現場に残り続
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Official Competition(英題)(2021年製作の映画)

2.5

[アルゼンチン、これは風刺劇か茶番劇か] 50点

2021年ヴェネツィア映画祭コンペ部門選出作品。なんとペネロペ・クルスとアントニオ・バンデラスの本格的な共演は初らしい(『アイム・ソー・エキサイテッ
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アフター・アワーズ(1985年製作の映画)

3.5

[] 70点

1986年カンヌ映画祭コンペ部門選出作品。うだつの上がらないサラリーマンが謎の女に絡まれてから、どうにかして街の一画を抜け出そうとするも失敗し続ける一夜もの。踊る店員、暴走タクシー、S
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空と泥(1961年製作の映画)

1.5

[] 30点

1961年カンヌ映画祭コンペ部門選出作品。この頃のカンヌは1956年のパルムドール受賞作『沈黙の世界』を筆頭に"未開地域報告系ドキュメンタリー"が大好きだったので、本作品のような白人の
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Evolution(原題)(2021年製作の映画)

3.0

[ハンガリー、反ユダヤ主義の年代記] 60点

2021年に新設されたカンヌ・プレミア部門選出作品。この部門は"仲良し監督のコンペ選出をしたいけど仲良しが増える一方かつ仲良しでも質がよろしくないのでコ
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パリ20区、僕たちのクラス(2008年製作の映画)

1.5

[似非ワイズマン・モキュメンタリー] 30点

2008年カンヌ映画祭コンペ部門選出作品、パルムドール受賞作品。フランス映画としては1987年の『悪魔の陽の下に』以来21年ぶりの受賞。外国人の多く住む
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Dark Glasses(原題)(2022年製作の映画)

4.5

[アルジェント印の現代風ジャッロ!]

大傑作!『ダリオ・アルジェントのドラキュラ』以来10年ぶりの長編作品。高級娼婦を狙った殺人事件に巻き込まれた主人公ディアナが、犯人に追われた先で中国人一家の車と
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誓いの休暇(1959年製作の映画)

4.0

【お知らせ】
本日発売のキネマ旬報6月上旬号にセルゲイ・ロズニツァのドキュメンタリーとフィクションについての記事を寄稿しました!Knights of Odessa、二度目のキネ旬!ぜひ読んでね!

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女の一生(1958年製作の映画)

4.5

[鬼畜夫が支配する斜めの構図]

大傑作。これは凄すぎ。二人の女性が砂浜に向かって走っていったり、片方が海に落ちて溺れかけたり、まるで『燃ゆる女の肖像』みたいなシーンが冒頭にあって驚く。そんな溺れかけ
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Cuadecuc, vampir(原題)(1971年製作の映画)

2.0

[] 40点

ペレ・ポルタベラ長編二作目。ジェス・フランコ『吸血のデアボリカ』のメイキングというか、同じ素材を使用した別のフィクション映画というか、フィルムエッセイというか、なんというか。基本的には
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317小隊(1964年製作の映画)

3.0

[] 60点

1965年カンヌ映画祭コンペ部門選出作品。追悼ジャック・ペラン。監督による同名小説の映画化作品で、監督とベトナムで苦楽を共にしたラウル・クタールが撮影を務める。1954年、インドシナ戦
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Leave No Traces(英題)(2021年製作の映画)

3.5

[ポーランド、歴史に痕跡を残すこと] 70点

2021年ヴェネツィア映画祭コンペ部門出品作品。1983年、2年に及ぶ戒厳令が解除された直後のワルシャワで、学生が市民警察に撲殺されたグジェゴシュ・プル
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春の水(1989年製作の映画)

3.0

[] 60点

1989年カンヌ映画祭コンペ部門選出作品。ツルゲーネフ『春の水』映画化作品。スコリモフスキとしては『勇将ジェラールの冒険』以来20年ぶりのコスチューム劇。いきなり『オルメイヤーの阿房宮
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

2.0

[これはセクハラではないのかね、ウルトラマン] 40点

長澤まさみがセクハラされ、長澤まさみがセクハラする映画だなあという印象しか残っていない。入れる意味が分からん。隙間から顔を覗くショットやら、わ
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デュエル(1976年製作の映画)

4.0

[] 80点

傑作。『ノロワ』と本作品のニ作品しか続かなかった連作"Scènes de la vie parallèle"のもう片方。こちらは太陽の娘と月の娘のバトルもの。シーンの飛び方、時間の飛び
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ノロワ(1976年製作の映画)

3.5

[] 70点

『デュエル』と本作品のニ作品しか続かなかった連作"Scènes de la vie parallèle"の片割れ。弟を殺した海賊ファミリーに復讐する姉の話。いきなり海岸で死んでる弟に覆
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エル・スール(1982年製作の映画)

4.0

[お父さん、イレーネ・リオスって誰?] 80点

1983年カンヌ映画祭コンペ部門選出作品。失踪した父親の存在が冒頭で明かされるため、続く過去の物語の中で、一点透視図法的な家の前の一本道、階段を転がり
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Vaurien(原題)(2020年製作の映画)

2.0

[女性を付け狙う男の放浪] 40点

カンヌ・レーベル選出作品。Peter Dourountzisによる長編デビュー作。電車内で大声で電話する女性の向かいの席に座り、電話中なのに話しかけ、無断で写真を
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Short Vacation(英題)(2020年製作の映画)

3.0

[韓国、少女たちのひと夏の冒険] 60点

中学生のシヨンは、活動実態のほぼない幽霊部活だった写真部に入部する。既に入っていた三人とは直ぐに打ち解け、一緒に帰ったり寄り道したりして気怠い毎日を過ごして
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アル中女の肖像(1979年製作の映画)

4.5

[名もなき女のベルリン酒場放浪記] 90点

大傑作。片道切符でベルリンにやって来た物言わぬ名もなき主人公。優雅なブルジョワである彼女の目的は、過去を忘れて破滅的な情熱に身を任せ、ひたすら酒を飲むこと
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彼女は陽光の下で長い時を過ごした(1985年製作の映画)

4.0

[映画内外を浮遊する夢] 80点

映画を撮るカップル、映画内のカップル。映画製作、子供の誕生(?)、女優の自殺(?)。様々な要素が夢の中のように混ざりあい、映画のような人生、人生のような映画、或いは
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僕の村は戦場だった(1962年製作の映画)

3.5

[タルコフスキー版『送られなかった手紙』?] 70点

いい加減タルコフスキーくらい全部観よう企画。冒頭からカラトーゾフみたいな空撮とクローズアップが登場するが、続くシーンでは浅い湖に生えたひょろ長い
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旅芸人の記録(1975年製作の映画)

4.5

[] 90点

個人の年代記、国家の歴史、神話的物語とのリンク、長回し、そして長尺。全てを目撃し、全ての当事者となりながら、"移動する者"としての立場から動けないエレクトラの絶望。これでもかと私の好き
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夏の日のフォスティーヌ(1971年製作の映画)

4.0

[覗き見と狂気のフォスティーヌ] 80点

『イフゲニア』のタチアナ・パパモスクーから系統は違うけど超絶美少女繋がりでミュリエル・カタラを思い出したので。恋に恋する16歳のカタラ、基フォスティーヌは夏
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アメリカ・ラティーナ(2021年製作の映画)

2.0

[イタリア、郊外に暮らす歯科医の幻想]  40点

2021年ヴェネツィア映画祭コンペ部門出品作品。"新作に関しては基本的に本垢に載せる"を信条としているが、ディノチェンツォの前作『悪の寓話』はどの要
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東から(1993年製作の映画)

4.0

[] 80点

ドイツ→モスクワまでの道程をセリフなしで描いた旅行記のようなドキュメンタリー。絵画のような風景、屋内の人間生活、歩く人々を追った横移動の三つを交互に繰り返しながら、雪深いロシアへと進ん
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カモン カモン(2021年製作の映画)

2.0

[ホアキン・フェニックス育児奮闘記] 40点

21世紀の『クレイマー、クレイマー』と呼ぶべきか、ホアキン・フェニックスによる育児奮闘記である本作品は、vlogとしての録音装置と慰めあいとしての電話を
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私、君、彼、彼女(1974年製作の映画)

4.5

[私とあなた、彼と彼女] 90点

大傑作。シャンタル・アケルマンの初長編。監督本人が演じる主人公が、恋人と別れた日から綴った日記のような一作。別れて間もない頃は狭い部屋の模様替えとしてマットレスを部
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ローラーとバイオリン(1960年製作の映画)

3.0

[] 60点

いい加減タルコフスキーくらい全部観よう企画。バイオリンを習ってる少年がローラー運転手と出会う話ということで、あからさまなドヴジェンコ的労働礼賛・技術革新礼賛の系譜を感じる。ガラス、鏡、
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The Swimming Pool(英題)(1977年製作の映画)

5.0

[ブルガリア、少女が見た世界の欺瞞] 100点

人生ベスト。圧倒的大傑作。三年ぶりにオールタイムベストTOP10が入れ替わった(後述)。ブルガリアの至宝ビンカ・ジェリャズコヴァによるキャリア後期の代
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シルヴェストレ(1981年製作の映画)

4.0

[そして私は星の下に孤独となった] 80点

モンテイロ長編三作目。15世紀のポルトガルを舞台にした歴史劇。主演は当時16歳で映画初出演(『おなかすいた、寒い』よりも前)のマリア・デ・メディロス。川以
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アフター・エブリシング(2018年製作の映画)

2.5

[] 50点

笑っちゃうほど既視感に溢れた一作。マジで"夜中に1分くらいで書き終えました"と言われても納得しちゃうくらいシンプルなクリシェの塊だが、特出して褒める点が見つけられない代わりにこれといっ
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無情(2019年製作の映画)

2.5

[Once Upon a Time in the East...] 50点

アメリカ西部の開拓史から誕生したのが西部劇ならば、東欧で誕生するのは東部劇と呼ぶのが正しいのだろうか。舞台となるのはディス
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ユハ(1937年製作の映画)

3.0

[フィンランド、生を乗り越え死を迎える激流] 60点

フィンランドの伝説的映画監督ニルキ・タピオヴァーラの長編デビュー作。後にアキ・カウリスマキも『白い花びら』として映画化する、ユハニ・アホの同名小
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X エックス(2022年製作の映画)

3.5

[スプラッター映画全部乗せ] 70点

1979年、ポルノ映画を撮影しにテキサスの田舎にある農場にやって来た一行が大変な目にあう一作。プロデューサー(男)、男優、女優二人、カメラマン(男)、その恋人(
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一晩中(1982年製作の映画)

4.0

[] 80点

ある一夜の物語なんだろうか。街の中で様々な形で男女が共にいる。出会い、別れ、駆け落ち、待ち合わせ、待ち伏せ、お出かけ、等々。彼らの一瞬のような、永遠のような時間を、濃く深い闇が包み込む
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