KnightsofOdessaさんの映画レビュー・感想・評価

KnightsofOdessa

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蛇の道(1998年製作の映画)

4.5

[] 90点

大傑作。どこへ続くかも不透明な入り組んだ道を、最初から知っていたかのように(当然知っているのだが)進む冒頭から良い。岡林くんの書いた時間の逆行する式によってか、既に結末を知っているかの
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La seconda volta(原題)(1995年製作の映画)

3.5

[イタリア、鉛の時代の後遺症] 70点

1996年カンヌ映画祭コンペ部門選出作品。ミンモ・カロプレスティ長編一作目。ナンニ・モレッティとヴァレリア・ブルーニ・テデスキという個人的な相性最悪の組み合わ
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I Saw the TV Glow(原題)(2024年製作の映画)

4.9

[自分のアイデンティティを否定し殻に籠もって生きること] 99点

超絶大傑作。ジェーン・シェーンブルン長編二作目。前作『We're All Going to the World's Fair』は超新
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Hit Man(原題)(2023年製作の映画)

3.5

[All pie is good pie] 70点

リチャード・リンクレイター長編22作目。リンクレイターと共に主演のグレン・パウエルが脚本も手掛けている。物語は警察の潜入捜査に協力している大学の哲
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DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)

3.0

[] 60点

2023年ヴェネツィア映画祭コンペ部門選出作品。リュック・ベッソン長編18作目で三大映画祭コンペは初。この年のコンペは意外と三大映画祭に呼ばれてない大御所(マイケル・マンとかデヴィッド
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違国日記(2023年製作の映画)

4.5

[大人になるということ、自分だけの孤独に向き合うということ] 90点

大傑作。瀬田なつき長編五作目。原作未読。なので、笠町、森本、三森など絶対に面白そうなエピソードがありそうなのに匂わせ程度で終わっ
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Civil War(原題)(2024年製作の映画)

2.0

[内戦下のアメリカを"撮る"こと]

アレックス・ガーランド長編四作目。キルステン・ダンストとケイリー・スピーニーというソフィア・コッポラの新旧ヒロインが二人も登場している。四勢力に分断されて内戦下に
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Black Tea(原題)(2024年製作の映画)

1.5

[広州のアフリカ系移民街に暮らす人々の物語] 30点

2024年ベルリン映画祭コンペ部門選出作品。アブデラマン・シサコ長編五作目。市役所に集まる人々。彼らは市長による結婚宣言を待つ人々だ。何組かの新
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The Step(英題)(1985年製作の映画)

5.0

[行き先を知らぬ者は最も遠くまで辿り着く] 100点

人生ベスト。アレクサンドル・レフヴィアシヴィリ長編三作目、初カラー作品。いきなり映し出されるのは狭い書斎にこれでもかと物を置いた雑多な風景だが、
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The Way Home(英題)(1981年製作の映画)

4.5

[ジョージア、森を失うことは祖国を失うこと] 90点

大傑作。アレクサンドル・レフヴィアシヴィリ長編二作目。19世紀末、ジョージア南部はオスマン帝国の支配下にあった。前作『19th Century
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The 19th Century Georgian Chronicle(英題)(1979年製作の映画)

5.0

[ジョージア、森の村を守るために] 100点

人生ベスト。アレクサンドル・レフヴィアシヴィリ長編一作目。オタール・イオセリアーニやギオルギ・シェンゲラヤの監督デビュー作、そして『放浪の画家 ピロスマ
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マッドマックス:フュリオサ(2024年製作の映画)

3.5

[今年に入ってからIMAXで砂漠ばっか見てるな] 60+10点

ジョージ・ミラー長編12作目。マインドとしては神話の前日譚ということで、『ハン・ソロ』に近いものがある。原題からして『Solo: A
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グッドバイ(2011年製作の映画)

3.5

[イラン、"国内で疎外されるなら国外で疎外される方がマシ"]

モハマド・ラスロフ長編6作目。テヘランで出国ビザを求める若き弁護士ヌーラの物語。ジャーナリストである夫のことも含めて、ヌーラは当局によっ
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Iron Island(英題)(2005年製作の映画)

4.0

[イラン、沈みゆく船、沈みゆく国家] 80点

モハマド・ラスロフ長編二作目。ペルシャ湾に浮かぶ朽ちかけた石油タンカーで暮らす不法占拠者たちの物語。タンカーはネマト船長(ネモ船長への目配せか?)と呼ば
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The White Meadows(英題)(2009年製作の映画)

4.0

[涙を集める男が見たイランの寓話] 80点

モハマド・ラスロフ長編五作目。編集にはジャファル・パナヒ。主人公ラフマットは小さな島々を小舟で回りながら、冠婚葬祭から雨乞いみたいな儀式まで様々な行事に参
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L'île rouge(原題)(2023年製作の映画)

2.5

[ある少年のマダガスカル駐在記] 50点

ロバン・カンピヨ長編四作目。カンヌにもヴェネツィアにも行かず、カンヌ終了後にフランス公開後、サンセバスチャン映画祭のコンペに選出されるなどの謎ムーヴで昨年の
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Just the Two of Us(英題)(2023年製作の映画)

3.0

[モラハラの解剖学] 60点

ヴァレリー・ドンゼッリ長編七作目。エリック・ライナートによる同名小説の映画化作品で、監督との共同脚本にオードレイ・ディワンも参加している。物語はブランシュというローズと
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アダージョ(2023年製作の映画)

2.0

[主人公に危機感がなさすぎでは] 40点

2023年ヴェネツィア映画祭コンペ部門選出作品。ステファノ・ソッリマ長編五作目。『バスターズ』『暗黒街』に続く"犯罪都市ローマ"三部作の終章。悪徳警官バスコ
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甘き人生(2016年製作の映画)

4.0

[落下と家と死への無意識的な執着] 80点

傑作。マルコ・ベロッキオ長編23作目。マッシモ・グラメッリーニによる同名小説の映画化作品。子供時代に母親を亡くした主人公マッシモは大人になっても母親の幻影
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Winter Wind(英題)(1969年製作の映画)

4.0

[ハンガリー、疑心暗鬼に陥るテロリスト] 80点

傑作。ヤンチョー・ミクローシュ長編八作目。1934年10月9日、マルセイユにてユーゴスラビア国王アレクサンダル1世とフランス外相ルイ・バルトゥーが暗
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Allegro barbaro(原題)(1979年製作の映画)

3.0

[ハンガリー、激動の1930年代を生きる] 60点

ヤンチョー・ミクローシュ長編18作目。同年に公開された『ハンガリアン狂詩曲』から、終ぞ完成しなかった『コンチェルト』へと連なる三部作"Vitam
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白い町で(1983年製作の映画)

4.0

[ブルーノ・ガンツ、リスボンの町を歩き回る] 80点

傑作。1983年ベルリン映画祭コンペ部門選出作品。アラン・タネール長編八作目。今回はスイス人海洋整備士ポールが、航海中に立ち寄ったリスボンに留ま
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Messidor(原題)(1979年製作の映画)

4.5

[スイスに降り立った二人のアナーキー女神] 90点

大傑作。1979年ベルリン映画祭コンペ部門選出作品。アラン・タネール長編六作目。試験前の休暇で都市部の家を出た学生ジャンヌとローザンヌにいる父親を
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Sasquatch Sunset(原題)(2024年製作の映画)

3.5

[サスカッチたちの春夏秋冬] 70点

ゼルナー兄弟共作長編二作目、兄デヴィッドは単独監督作も含めると長編七作目。サンダンス映画祭でプレミア上映された際は多くの観客が途中退場したらしい。ロッキー山脈一
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Hot Cat?(英題)(1968年製作の映画)

4.0

[フィンランド、お熱い猫はお好き?] 80点

大好き。フィンランド映画史を代表する一作。高校に勤める24歳の女性教師マリヤは年上の彼氏に手ひどくフラら、人間不信から言い寄ってくる年上の同僚にもそっけ
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マルクスは待ってくれる(2021年製作の映画)

3.5

[ベロッキオ、双子の弟に向き合う] 70点

マルコ・ベロッキオが自身の家族を撮ったドキュメンタリー。彼が29歳のときに亡くした双子の弟カミッロについて、生き残った家族たちが思い返すという内容。才能に
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蝶の夢(1994年製作の映画)

4.0

[会話を止めた舞台俳優とその家族たち] 80点

傑作。マルコ・ベロッキオ長編13作目。若き舞台俳優マッシモは14歳の頃から日常会話を拒否し、舞台上でのみ台詞を話す生活を続けていた。ある日、彼の舞台を
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僕はキャプテン(2023年製作の映画)

2.0

[少年たちの過酷な移民旅] 40点

2023年ヴェネツィア映画祭コンペ部門選出作品。2024年アカデミー国際長編映画賞イタリア代表。マッテオ・ガローネ長編11作目。セネガルからサハラ砂漠と地中海を超
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Love Lies Bleeding(原題)(2024年製作の映画)

3.5

[セックスとドラッグと筋肉と] 70点

ローズ・グラス長編二作目。1989年、ジムのマネージャーであるルーは、ボディビル大会を目指してニューメキシコを通りかかった放浪者ジャッキーと出会い恋に落ちる。
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つつましき詐欺師(1996年製作の映画)

2.5

["最上の人生とは作られたものだ"] 50点

1996年カンヌ映画祭コンペ部門選出作品。ジャック・オーディアール長編2作目。ジャン=フランソワ・ドニオーによる同名小説の映画化作品。物語は現在のアルベ
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ルボ(2023年製作の映画)

2.0

[子供たちを探す父親の20年] 40点

2023年ヴェネツィア映画祭コンペ部門選出作品。ジョルジョ・ディリッティ長編五作目。1939年スイス、家族で大道芸人をしながら国中を渡り歩くイェニッシュの家長
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私が存在しない日々(2002年製作の映画)

5.0

[1日ごとにしか存在できない男の物語] 100点

人生ベスト。ジャン=シャルル・フィトゥーシ長編三作目。ルイス・ミゲル・シントラ演じる謎の男がアントワーヌという名の幼い甥にある物語を語り始める。それ
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潜水艦コマンダンテ 誇り高き決断(2023年製作の映画)

1.5

[イタリア、カリスマ潜水艦長は"海の男"] 30点

2023年ヴェネツィア映画祭コンペ部門選出作品。エドアルド・デ・アンジェリス長編六作目。SAG-AFTRAのストライキの影響でルカ・グァダニーノ『
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そう言ったでしょ(2023年製作の映画)

1.0

[大きな志のない虚無映画]

ジネヴラ・エルカン長編二作目。あんまよく知らないけど取ってみよう!と欲を出した瞬間に死ぬことで有名なイタリア映画祭にて、懲りもせず今年も欲を出してしまった私が悪いのだが、
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グローリア!(2024年製作の映画)

4.0

[音楽を理論や楽譜や権力や階級から解放する映画] 80点

傑作。2024年ベルリン映画祭コンペ部門選出作品。シンガーソングライターとして有名なマルゲリータ・ヴィカーリオ長編一作目。1800年を迎えた
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パリでかくれんぼ(1995年製作の映画)

4.9

[] 99点

大傑作。ジャック・リヴェット長編15作目。英題は"Up, Down, Fragile"であり、本来の意味としては引越荷物に貼る"天地無用&割物注意"のことだが、登場する三人の主人公の属
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