KnightsofOdessaさんの映画レビュー・感想・評価

KnightsofOdessa

KnightsofOdessa

可愛い女優と混乱破壊虚無絶望があれば高得点あげちゃうチョロい大学生。
好きな女優は必ず寡作。
筋金入りの非線形天邪鬼。鑑賞は洋画中心。基本は稚拙な感想で行間は気に入れば読む程度。適度にアップデート中。
骨組みと詳細の備忘録。アイコンはグンネル・リンドブロム。

私が面白いと思うものは私にとって面白い。

星:感覚
点数:IMDbに載せる点
↗(↘):今後点数が上(下)がるかも

映画(207)
ドラマ(1)

第七の犠牲者(1943年製作の映画)

3.3

No.162[ある邪教脱会者の末路] 64点

RKOの敏腕プロデューサーであるリュートンは短時間低予算を条件に奇っ怪な映画を作りまくっていた。今回も「私はゾンビと歩いた!」と同じく邪教をうっすら描い
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風と共に散る(1956年製作の映画)

4.2

No.306[マリリーには同情しちゃうよ] 85点

私がダグラス・サーク(Douglas Sirk)について知っていることなんて、1980年のカンヌ映画祭審査委員長に選出される予定がカーク・ダグラス
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蛇の穴(1948年製作の映画)

4.1

No.208["信頼できない語り手"と精神病] 85点

発狂した主人公が"信頼できない語り手"として発狂原因を探す特異なサスペンスで、一応ハリウッドで初めて精神病院を描いた作品らしい。主治医のキック
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メトロポリス(1926年製作の映画)

4.4

No.30[ボンボンが階級闘争に目覚める、ラングのハルボウ時代] 89点

紀伊國屋CEのラングは全部見たと勘違いしていたが、BDで所持している本作品を忘れていた。"2008年にアルゼンチンで発見され
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愛より強く(2004年製作の映画)

3.9

No.963[この世界じゃ皆イカれてんだぜ] 79点

アキンの鑑賞三作目。いつも酒呑んでるか、血まみれか、酒呑んで血まみれなトルコ系ドイツ人ジャイトが偽装結婚に巻き込まれる話で、いつも通り重苦しい空
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夜行性情欲魔(1970年製作の映画)

4.9

[既成概念を吹き飛ばすソフトポルノ版「去年マリエンバートで」] 99点↗

メツガーは一応セクスプロイテーション監督に分類されるらしいが、周りにいるラス・メイヤーとかティント・ブラス、ジェス・フランコ
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黒い眼のオペラ(2006年製作の映画)

3.1

[原題"一人で寝たくない"に集約される静謐で無償の愛] 61点

以前シネフィルお兄さんとお話した際、私の天邪鬼映画遍歴が相当ロックな人生であると学んだ。ミンリャンは私が18歳になった記念にR-18映
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灰色の男(1943年製作の映画)

3.4

No.159[ヴィクトリア時代のベタベタな四角関係] 69点

記念すべき200本目は敬愛するメイソンのキャリア初期の作品。ただ、タイトルロールの"灰色の男"を演じているはずが、全然出てこない。キレそ
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ラ・ポワント・クールト(1955年製作の映画)

3.6

[ネオリアリズモとヌーヴェルヴァーグの端境にて] 74点

ヴァルダのデビュー作であり、今度新文芸坐シネマテークで上映するらしいが、金欠を理由に見送ったところMUBIに登場した。このタイミングで出てく
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大地(1930年製作の映画)

2.6

No.49[ボルシェヴィズムと技術革新への礼賛が過激、ドヴジェンコの戦争三部作③] 54点

ドヴジェンコの経歴上最も有名な作品で、最も生命エネルギーの満ち溢れる作品。1920年代末のウクライナの農村
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武器庫(1929年製作の映画)

3.2

[雪上の決戦がカッコ良すぎる、ドヴジェンコの戦争三部作②] 64点

限りない絶望感の漂う30分、団結を謳う超つまんない演説が続く30分、実際の激突30分で構成されるドヴジェンコ監督二作目。1918年
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ズヴェニゴーラ(1928年製作の映画)

3.8

[ウクライナ1000年の歴史を縦横無尽に駆け巡る謎だらけファンタジー、ドヴジェンコの戦争三部作①] 74点

ドヴジェンコのデビュー作であり、本作品「武器庫」「大地」は"戦争三部作"と呼ばれている。ズ
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下女(1960年製作の映画)

4.9

No.362[窓の外にはヤツがいる!、階段フェチには堪らない"悪魔の"「テオレマ」] 99点↗

侵入者がブルジョワ家庭を破壊する「テオレマ」タイプのサイコ映画だが、異様にジメジメした空気や(二重の意
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北の橋(1981年製作の映画)

3.7

[厨二病リヴェットの摩訶不思議な冒険アドベンチャー] 74点

リヴェットは確実に厨二病だと思う。「パリはわれらのもの」や「アウト・ワン」では主人公と謎の組織との対決、「セリーヌとジュリーは舟でゆく」
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アイリーン・ウォーノス:セリング・オブ・ア・シリアル・キラー(1992年製作の映画)

2.1

No.849[題名が全てを物語る、野次馬興味による殺人鬼の"商品化"] 34点

ドキュメンタリーが苦手なのはセンチに流すタイプと事実を並べて"とぼける"タイプの二つがあり、単純にどっちも好きになれな
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我輩はカモである(1933年製作の映画)

3.7

No.75[アナーキーとクレイジーが過剰、過ぎたるは及ばざるが如し] 75点

マルクス兄弟の中では最も有名だと思うが、アナーキーとクレイジーが過ぎるため次作「オペラは踊る」の方が好み。あっちは末弟ゼ
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美しき仕事(1999年製作の映画)

4.9

No.936[ジブチの荒野で語られる可視化された退廃と耽美] 99点↗

昨年のカイエ週間での上映に行ったはずが、英語字幕だったため爆睡した前科がある。所々覚えていたのでサラッと二度目を見てみた。そし
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髪を短くした男(1966年製作の映画)

3.6

No.446[最初からこれ以上短く出来ないくらい髪のないおっさんの不条理劇] 72点

某動画配信サイトでオランダ語字幕しかなかったと思ったら普通に英語字幕あったので見てしまった。あんまり理解できてな
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ウインド・リバー(2017年製作の映画)

4.6

[アメリカ迫害の歴史を追え、フロンティア三部作③] 91点

レナーとオルセン姐さんの共演となれば見ない選択肢はない、と一年くらい前から張っていたが漸く日本公開されたので行ってきた。シェリダンが脚本も
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悲しみに、こんにちは(2017年製作の映画)

3.0

[現代の「カラスの飼育」] 60点

うっすら地雷臭がしたがこちらも押し切って鑑賞。すると、片親を亡くした少女が新学期までの夏休みに叔母に引き取られて死を受け入れる、という「カラスの飼育」まんまな展開
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ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー(2018年製作の映画)

3.0

[マイノリティを殺しまくって結局ホワイトウォッシュ…ディズニーの薄っぺらさが露呈しとるぞ] 66点

私は「スター・ウォーズ」シリーズが大好きだ。特に旧三部作の熱狂的信者でディズニーのフランチャイズに
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風の物語(1988年製作の映画)

4.6

No.791[風を追い求めたイヴェンスのファンタジックな内省] 91点

片方の肺を無くし喘息持ちとなったイヴェンスが"呼吸法=息"から"風"に興味を移すのは至極自然な流れであり、そこから映画史及び戦
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ブローニュの森の貴婦人たち(1944年製作の映画)

2.3

[クズのストーカー男とおせっかい女に弄ばれる貴婦人親子] 44点

ブレッソンを年内に見切る企画。所謂"ブレッソン映画"は次作「田舎司祭の日記」から始まるらしく、本作品では役者に表情があって笑ってしま
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ルイジアナ物語(1948年製作の映画)

4.1

No.213[フラハティの見つめる"水面"の先に…] 81点

フラハティの「モアナ」上映関連で本作品を上映するらしいが、私は行けないので先に見てしまった。結果として、私はこっちがフラハティの代表作と
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嘆きの天使(1930年製作の映画)

2.3

No.47[沼に嵌って自滅する純真無垢なおじさんの話] 43点

代表作を外して見ることに定評のある私だが、そろそろスタンバーグの代表作は押さえておこうを思う。ハリウッドでデビューしたスタンバーグがド
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オペラ座の怪人(1925年製作の映画)

2.4

No.26[チェイニーにしてはメイク頼りだからキャリアベストって呼ぶの止めたげて] 49点

ルルーの原作は遠い昔に読んでいたからボーッと見ていたら、チェイニーのメイクとでかいセット以外に褒めるべきと
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ナポレオン(1927年製作の映画)

3.6

No.36[フランス革命好きには堪らないガンスの集大成、愛国心の氾濫とノロケ話] 74点

フランス革命が大好きな私にとっては最高の題材で、深夜1時にカミーユ・デムーランの登場を確認して勝手に盛り上が
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紐育の波止場(1928年製作の映画)

3.6

No.39[中間字幕で会話すんなや、スタンバーグのサイレント三部作②] 71点

スタンバーグは生粋のドイツ人だが、幼い頃からアメリカに居たためデビューはアメリカだった。そしてハリウッド初のギャング映
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嵐の孤児(1921年製作の映画)

4.4

No.11[グリフィスの集大成であり最高傑作、グリフィスと黎明期のハリウッド⑤] 89点

グリフィス映画の最高到達点であり、ギッシュ姉妹主演の社会規範(今回は階級間の恋愛)に潰される薄幸少女ものに歴
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東への道(1920年製作の映画)

3.8

No.8[グリフィス、ギッシュ虐め過ぎじゃね、グリフィスと黎明期のハリウッド④] 78点

ギッシュを中心に据えた有名な作品群でも、社会規範(今回はキリスト教的な"一夫一妻制")に殺されかける薄幸少女
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散り行く花(1919年製作の映画)

3.5

No.7[最も哀しい笑顔を浮かべ花は散って行った、グリフィスと黎明期のハリウッド③] 70点

そろそろグリフィス的演出にも慣れ始めたマラソン三作目。珍しくラスト・ミニッツ・レスキューが間に合わなかっ
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イントレランス(1916年製作の映画)

4.6

No.5[愛と慈悲が悪と不寛容に挑んだ戦いの記録、グリフィスと黎明期のハリウッド②] 92点

グリフィスマラソンっていきなり3時間映画が2つもあって辛い。しかし「國民の創生」の苛烈さから考えると、本
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國民の創生(1915年製作の映画)

3.0

No.3[映画史上に残り続ける莫大な正の遺産と負の遺産、グリフィスと黎明期のハリウッド①] 60点

思考実験をしよう。"歴史も自分の肌の色も知らない"人間を用意して鑑賞させた場合、本作品を高評価する
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血を吸うカメラ(1960年製作の映画)

2.3

No.365[邦題だけは気に入った、パウエル=プレスバーガー映画祭①] 42点↘

少し前に見てたのだが、どうも気に入らず放置していた。評価も固まってきたので書いてみようと思う。初パウエルに彼の爆死作
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レディ・イヴ(1941年製作の映画)

4.2

No.142[失楽園で男が手に入れたものとは?] 84点

スクリプト重視かつスクリューボール・コメディの旗手でそこにスラップスティックを入れてくるスタージェスは、私との相性が最強だということを「サリ
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アジアの嵐(1928年製作の映画)

2.4

No.43[小さな嵐がやがて巨悪の大樹をなぎ倒すが如く] 48点

サイレント映画を期待したのだが、なぜかサウンド版を見ていた。サウンドありきで作られたわけではない映画をサウンド付きで見る時の感情って
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