KnightsofOdessaさんの映画レビュー・感想・評価

KnightsofOdessa

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可愛い女優と混乱発狂虚無破壊絶望があれば高得点あげちゃうチョロい大学院生。好きな女優は必ず寡作。筋金入りの非線形天邪鬼。東欧映画とサイレント映画を根城にするシネフィル見習い。口が悪いのは赦してください。

私が面白いと思うものは私にとって面白い。

ベストは今年の暫定版(新作旧作ごちゃまぜ)

ブログ→https://note.mu/knightofodessa

映画(677)
ドラマ(7)

シモーヌ・バルベス、あるいは淑徳(1980年製作の映画)

4.5

[他愛も無い会話から見える人間愛とパリの片隅] 90点

恐らく今年のベスト入りは確実な『Knife + Heart』と同時代のポルノ映画とレズビアン恋愛に触れているため、先に触れておこうと思う。数多
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ヴァンピロス・レスボス(1970年製作の映画)

4.5

[レズビアン×ヴァンパイア=需要?] 90点

レズビアンのヴァンパイアという需要しかなさそうな映画をセクスプロイテーションの王様ジェス・フランコが撮るんだから、変な展開に文句を言うのは野暮ってもの。
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Seven Invisible Men(2005年製作の映画)

2.0

[無駄な会話が増えて面白さは激減] 40点

短編を抜くと5年振りに製作されたバルタスの監督八作目。着実に要らない会話の量が増えているのはズッコケだった最新作への布石なのか、決定的な脚本家を欠いたこと
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イン・ザ・ループ(2009年製作の映画)

3.5

No.990[どこの国もアホな政治家で溢れているようだね] 70点

日本では『スターリンの葬送狂騒曲』で有名なイアヌッチの長編デビュー作。長らくテレビ畑にいた人のようで、デビュー作は一応1999年の
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三つ数えろ(1946年製作の映画)

4.0

No.189[まだ糸が絡まったままなんだけど…?] 80点

1945年版と1946年版があって、そんな1年位で何を作り変えるんだと思ったら、戦後のゴタゴタで公開順序が入れ替わった隙にボガートとバコー
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女相続人(1949年製作の映画)

3.4

No.214[不自然にギラつくハヴィランドの目が怖い] 68点

ハヴィランドが本作品で二度目のアカデミー主演女優賞を受賞した際、多くの人が演技を見てしまったせいで、受賞スピーチの嬉し涙ですら演技に見
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トップガン(1986年製作の映画)

3.0

No.754[空中戦がリアルすぎて何も把握できない] 60点

いかにも80年代的なテレビとの差別化を図った物量攻めと、同時代のアメリカ映画的な軽くて薄っぺらい映画。音楽がうるさいのも仲間たちの存在感
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自由(2000年製作の映画)

3.9

[三人の男女が彷徨う豊饒の海と乾きの砂漠] 78点

密航に失敗した三人の男女がモロッコの砂漠を彷徨い歩くシャルナス・バルタスの長編五作目。いつも通り有効な会話をほぼ含まない映像表現の極北の様な作品。
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Ali Zaoua, prince de la rue(原題)(2000年製作の映画)

3.5

[子どもたちが親友の死を受け入れるまで] 70点

親友とアフリカ映画の話で盛り上がったので、私も色々観てみようと思って下半期の目標はロシア映画とハンガリー映画にアフリカ映画を加えることにした。本作品
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イメージの本(2018年製作の映画)

3.0

[ゴダールおじさんのワンマンライブ2018] 0~100点

ゴダールじゃなかったら世界中の批評家から"なんやねんこの自慰映画!自分のYouTubeチャンネルでやってろ!"という怒りの声が降り注いでい
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Donbass(原題)(2018年製作の映画)

4.5

["しりとり"のように紡ぐドンバス地区の混乱と狂気] 90点

この破壊力は凄いね。ポスト真実時代の実像を切り取ったセルゲイ・ロズニツァの劇映画四作目。『私の喜び』『霧の中』が微妙だっただけに『優しい
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Children Lose Nothing(原題)(2004年製作の映画)

3.5

[ある初恋の想い出]

オムニバス映画『Visions of Europe』の一篇。初めて恋を得た少年少女たちの三角関係を茶色い画面の淡い映像で語る。途中で自殺しようとした(っぽい)少年が転がって湖に
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誰もがそれを知っている(2018年製作の映画)

2.0

[旧支配者に労働者が搾取され続ける話] 40点

一番の残念ポイントはファルハディじゃなくても撮れるってこと。国際セールスを意識したのか、人間の嫌な部分をほじくり回した傑作『彼女が消えた浜辺』と似たよ
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ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス(2016年製作の映画)

4.0

["図書館は民主主義の柱だ"] 80点

三時間半のうち一時間は確実に寝ていた人間に言われたくないと思うけど、中々面白かった。図書館を利用する者と利用される者のモンタージュから、図書館=書庫という考え
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紅いコーリャン(1987年製作の映画)

3.7

No.771[紅は炎と血と太陽の色] 77点

私の大好きな『紅夢』よりも先に"紅"に取り憑かれていた張芸謀のデビュー作。『紅夢』と同じく富豪に売られる若い女性を演じているが、気難しい顔をしていた同作
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(1997年製作の映画)

5.0

[記憶と時間を濃縮した心の"家"にて] 100点

超絶大傑作。カテリーナ・ゴルベワが出演ではなく脚本に加わったシャルナス・バルタスの長編四作目。母との関係や時間の超越を謳ったモノローグから幕を開け、
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Few of Us(原題)(1996年製作の映画)

5.0

[異邦人が導く魔術的な"死と疎外感"の旅路] 100点

超絶大傑作。カテリーナ・ゴルベワ可愛い以外の感情を完全に死滅させるシャルナス・バルタスの長編三作目。遊牧民トファ人の集落があるサヤン山脈にやっ
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コリドー(1995年製作の映画)

4.0

[不安と希望のポートレート] 80点

カテリーナ・ゴルベワ可愛い以外の感情を完全に死滅させるシャルナス・バルタスの長編二作目。原題の意味は"廊下"であり、実際に廃墟同然のマンションの薄暗く無機質な廊
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三日間(1992年製作の映画)

4.5

[無気力で無軌道な三日間] 90点

カテリーナ・ゴルベワ可愛い以外の感情を完全に死滅させるシャルナス・バルタスの長編デビュー作。最初の短編『Tofalaria』によって全ロシア映画大学へ入学し、そこ
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Praejusios dienos atminimui(1990年製作の映画)

4.5

題名の『過ぎ去った日々の記憶の中で』が全てを示している傑作。リトアニアの鬼才と呼ばれつつ最近は微妙な感じになっているシャルナス・バルタス。彼のキャリアはValdas Navasaitisと共に監督した>>続きを読む

Sangailes vasara(原題)(2015年製作の映画)

4.7

[ある夏の淡い日々にあった儚い恋について] 95点

2015年のカイエ誌トップ10の9位に選ばれたリトアニア映画。監督はエミリー・ドゥケンヌ映画を撮っていたアランテ・カヴァイテ。バルト三国の映画は最
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Closeness(英題)(2017年製作の映画)

4.0

[自分の人生は自分のものだ、或いは自治国を抱える現代ロシアの縮図] 80点

2017年のカンヌ国際映画祭"ある視点"部門に出品され物議を醸したカンテミール・バラゴフ(Kantemir Balagov
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プロメア(2019年製作の映画)

3.3

[戦闘シーンは最高でした、戦闘シーン"は"] 66点

一ツ橋ホールの音響のせいなんだろうけど、音楽が鳴ってるシーンの会話は一言たりとて聞き取れなかったから、途中まで本気で0点付ける気でいたけど、そこ
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Greta(原題)(2018年製作の映画)

3.0

[不審物は職員に渡そうね] 60点

スターチャンネルが配給権を獲得したニール・ジョーダンの最新作。最近はどうやら天邪鬼が一周回ってエル・ファニングとクロエ・グレース・モレッツが好きになったらしい。特
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ボーダー 二つの世界(2018年製作の映画)

4.0

[二元論では語れない境界の"あちら"と"こちら"] 80点

昨年のカンヌ国際映画祭は私の好きそうな作品がズラッと並んでいたので正に最高って感じだったが、そんな中"ある視点"部門で最高賞を受賞した本作
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太陽の年(1984年製作の映画)

3.2

[戦後ポーランドに生きたもう一人のマリア・ブラウン] 61点

このラストは今年ベスト級かも。"モラルの不安"と呼ばれる社会主義政権批判を展開したポーランド映画のジャンルの中で、それまでも同じ様な映画
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Venice 70: Future Reloaded(英題)(2013年製作の映画)

-

ヴェネツィア国際映画祭の生誕70年を記念した70人の監督による短編集。Filmarksで監督作品全制覇を試みる人間としては、この短篇集とか言うのが最大の敵になってくる。ということで、今回はほぼ全員分観>>続きを読む

Her Smell(原題)(2018年製作の映画)

2.0

[ある女性パンクロッカーの舞台裏] 40点

アレックス・ロス・ペリーは我らがモスお姉様を大好きな『Queen of Earth』を含めて三回使っているのだが、その最新作が本作品である。いつも観客を不
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狼と犬の間の女(1979年製作の映画)

1.5

[ベルギーの知られざる二次大戦、或いは筋を追うだけの退屈な寓話] 30点

ベルギーのシネマテーク社から出ているDVDはどれもジャケ写がカッコいいんだが、欠点は多くが廃盤になっているのとアンドレ・デル
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Thoroughbreds(原題)(2017年製作の映画)

4.8

[サイコパスとの友情が"結実"するとき] 97点

正直アニャ・テイラー=ジョイとオリヴィア・クックの太ももが一番の見所なんだけど、それだけで80点くらいはあげたくなる。可愛い女優の太ももを90分も眺
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続・私は好奇心の強い女〈ブルー版〉(1967年製作の映画)

3.5

[青は澄んだ空の色!] 70点

あんだけレナさんに観ろと言われたら観るしかない。前作『イエロー篇』のメタ映画という地獄の枠構造で幕を開ける。演者レナさんの両親の設定やニーマン研究所の建設、演者ボリエ
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私は好奇心の強い女 イエロー篇(1967年製作の映画)

4.5

[黄色はキリスト教・自由・独立の色!] 90点

何年か前にノーザンライツで上映されたとき、冒頭5秒で"イエローとブルーがあるよ!どっちも見てね!"とレナさんに言われて、その場に居た全観客が"ブルー上
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ザ・コールデスト(2008年製作の映画)

3.7

[完全に『エイリアン2』じゃないか] 74点

よく分からない邦題になっているが、ロックバンドのドキュメンタリー『コールドプレイ』の続編である。続編で大変なものに化けた『処刑山』の魔法を信じていたが、
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コールドプレイ(2006年製作の映画)

3.0

[ノルウェーの雪山は危険がいっぱい!] 60点

そうそう、イギリスのロックバンド"コールドプレイ"のドキュメンタリー…ではないのはジャケ写を観れば明らか。今やハリウッドで活躍するイングリッド・ボルゾ
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冬物語(1992年製作の映画)

4.7

No.850[確かにちょっと猫っぽい] 96点

ロメールに関しては意外と観ていて、『獅子座』から"六つの教訓物語"は全部観た。ただ、続く"喜劇と格言劇"は『海辺のポーリーヌ』『満月の夜』と立て続けに
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尼僧ヨアンナ(1961年製作の映画)

3.0

[押し問答版『エクソシスト』、或いはキリスト教的お悩み相談] 60点

ルーダンの悪魔憑きについての映画はケン・ラッセル『肉体の悪魔』の方が有名な気もするが、熱烈なポーランド映画ファンのおかげなのか日
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