スタローンがマザコン役？ アホ臭くて微笑ましい --- 80年代それはスタローンとシュワちゃんがライバルだった時代、どれだけ大きな武器でどれだけの敵を殺したかを競い合っていた。本作はそんな頃の残り香を引っ張ったような90年代初頭のコメディ映画で、噂によるとシュワちゃんが本作のオファーを断ったことで、スタローンにオファーが行ったとか。そして、そんなこと知る由もないスタローンはシュワちゃんに出るべきか相談したらしい。シュワちゃんは、自分はこの映画の脚本をヒドいと思いながら、スタローンに出演するよう背中を押した、とか。なんせ『プレデター2』とかも断ったので作品を見る目は確かなのかも、と言いつつターミネーター・シリーズは漏れなく出てくれる。逆にスタローンは売れたキッカケも自分で書いた『ロッキー』だし、今までのキャリアでものスゴい本数脚本書いたり手掛けたりしてきているから判断できそうなはずなのに、どうしたんだろうか、それともよほどコメディに挑戦したい時期だったのだろうか。嘘か真か、そうした逸話を聞いてから少し見たかった本作。バカバカしい原題も一見最高。おっと、お後がよろしいようで。
