オマ内藤

映画 えんとつ町のプペルのオマ内藤のレビュー・感想・評価

映画 えんとつ町のプペル(2020年製作の映画)
3.0
キャラクター、世界観、音楽、アニメーション、演技、ストーリーは良い。作品は良い。

キングコング西野とサロンメンバーの余計な宣伝が足を引っ張っている。ああいう強引な布教活動は「異端審問所」がやってることと同じ。吉本興業もそういう所ありますよね。
「夢を語ると笑われて、声をあげると叩かれる」これを現代社会の縮図という意見もあるけど、SNSが普及して、皆が言いたいことが言える現代社会、良くも悪くも「多様」になった社会には当てはまらないと思う。
コロナウィルスや大統領選挙で突拍子もない陰謀論を主張する人は少なくない。こうした世の中で、ルビッチのように孤立無援で全く賛同者がいないなんてことあるだろうか。

夢を見ることは大事だけど、夢を見ているだけじゃ生きてはいけない。世の中、理想と現実の間で葛藤しながら妥協しながら生きている人達のほうが大半では。夢を追いかけるとしても生活費は必要。働いてお金を稼がないといけないし、「煙突掃除」のような仕事をしてくれる人がいなくては社会は回らない。「夢を追いかける」ということを重要視しすぎだと思う。

あと作品とはあまり関係ないけど、自分をルビッチと重ねて、異端児を気取り、他人を小馬鹿にするような感想をいくつか見たけど、そういう姿勢は嫌い。
オマ内藤

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