マーボー

映画 えんとつ町のプペルのマーボーのネタバレレビュー・内容・結末

映画 えんとつ町のプペル(2020年製作の映画)
2.8

このレビューはネタバレを含みます

第二回イオンシネマフリーパス映画マラソン その二

Twitterで悪評が多かったので鑑賞。
ぶっちゃけ脚本があんまりよくなかった感じ。

あと言わせて。
なんで本職の声優さんが二人も出演なさってるのに公式サイトでプロフィール紹介入ってないの?
これは完全に声優をナメてる。
はぁ?窪田さんがお上手だって~?知らんわ。そもそもアニメの声優を本業になさってる方を蔑ろにしてる時点でcv面で語ることはない。語るに値すらしない。


まぁ落ち着いて。

言いたいことが多いから先に良かった点
絵が綺麗だね。月並みな感想だけど。でもアニメ映画で重要な点だよ。
あと前半はかなりコミカルな描写が多くて良かった。ただギャグシーンって訳じゃなくて、横スクアクション風とかピタゴラ装置とかトロッコとかみたいな絵で楽しませる部分が多い。ほんと前半は楽しめたな。
あと主人公サイドばっかりだけど、魅力的なキャラが多いね。
自分的には数少ない本業声優の方が演じてらっしゃるドロシーさんが好き。本筋にはあんまり関わってこないんだけど、ルビッチを裏で支えてた感じが良かった。(陰激薄だけど)
あと案外スコップとかも好きかな。コメディリリーフなんだけど超キーパーソンで、やるべき事をちゃんとやってる。ストーリー的にはプペルとルビッチと父親とスコップだけいれば成り立つんじゃないかってぐらい重要なキャラ。
えんとつ掃除屋とかもセリフがないけど記憶に残るやつがいたりってのはいいね。

でもそれらが動かしきれてないんだよね。掃除屋に潜り込んでる異端審問官のスパイとかほぼいらないキャラだったじゃん。いるよって情報ちょっと流したぐらいで、暗殺なんて誰でも出来たんだし。

一応「異端審問官」って明確なヴィランがいるのに描写が少なすぎる。
レターとトシアキ(副官)はいるだけで何がしたくて町を隠していたのかってのが描写されない。一応2代目レターが町を作った理由は述べられてたけど、どうして意地でもそれを守りたいのかっていう言及も無いし、逆になんで最終的にルビッチたちをみて考えを変えるのという理由付けが甘い。
レターが簡単に考えを変えるせいで今までのが茶番に思えてきたし、異端審問官の権力が見えない。
異端審問官が悪政を敷いてるからそれを壊すためにルビッチがテロ紛いの事をするならわかるんだけど、ちょっとキツく当たってるだけなのに爆破テロ起こされるとか可哀想にすら思えてきた。

そもそも異端審問官たちは町民を守るために煙に巻いてたんでしょ?ルビッチは煙を晴らしたことによって中央銀行から狙われる可能性が出来たわけじゃん?なのにレターは煙を晴らそうって。戦争の準備は出来てるのかよ。
そこの点言及しないとせっかくの「他の人がなんと言おうと、自分の信念を貫く」ってメッセージが「国民を危機にさらすテロリズムはいい」とも取れちゃう。

あとえんとつ掃除屋がルビッチたちに手を貸したあたりがご都合主義感があるな。
↑の異端審問官たちの権力があまり見えないせいで「圧政に苦しんでいる」感は無いし、ダンを暗殺しようとしてたから不信感を持ったっていう描写もないからご都合感が否めない。
ルビッチが手助けするように頼み込んで一度は異端審問が怖いから断るんだけど、奮闘するルビッチたちの姿を見て手を貸すとかって描写があるならもうちょっとよかったやもしれぬ。
というか最終決戦の流れがスコップ以外お涙頂戴の流れの都合にしか思えん。

言いたいことはわかるんだけど、描写が少なすぎて主人公サイドの独り善がりにしか見えない。

あと映画はMVじゃないぞ。挿入歌入れすぎでしょ。MV風にする代わりにダイジェスト風に仕上げる。ってんな。1回ならまだしも3回もやるとさすがに飽きるぞ。
そのぶん上のキャラの掘り下げとかしてもよかったんじゃないかな。

ほんと設定と世界観と絵はいいのに脚本でダメにしてる。
スチームパンクなデストピアとか料理次第でめっちゃ面白くなると思うのに。

あとキンコン西野さんの売り出し方で評価がグンと落ちてる感。
それを抜きにしてもちょっとなぁ。
前半30分ぐらいはスピード感あって良かったのに

こんなボロクソ言ってるけど映画館で観る価値はあると思うから気になったら観てほしい。
ストーリーがボロボロなだけで絵は綺麗だし、設定はいいから。ね?(精一杯のフォロー)

ちょきちょく追記修正してるから変なところあるかもしれんが許して