宮下

映画 えんとつ町のプペルの宮下のレビュー・感想・評価

映画 えんとつ町のプペル(2020年製作の映画)
2.8
イオンシネマワンデーフリーパスでの鑑賞。
予習として無料公開分の絵本は読みました。

とにかくやりたかったことのツギハギで出来た
薄いストーリーをSTUDIO4℃の超技術と
ボイスキャストの演技力でなんとか
映画作品として成立させている印象。

最初のハロウィンミュージカルシーンは
色彩も鮮やかで、有名な曲が使われており
子どももワクワクするだろうなと思ったのですが
すぐに大した説明も無く
『異端審問官』なる存在が出てきて
あれ?子ども向けじゃないの?と
拍子抜けしました……

その後も煙突に登っている人が
麻酔銃のような物で狙撃され
落下し受け止められたものの
頭から血を流すというような描写があり
子ども向けでは無いことをそのシーンで
確信したのですが、かといって大人が
満足するような深いテーマがある訳でもなく
誰をターゲットにした作品なのか終始謎。

他にもストーリーに疑問点が多く
(植物も生えない土地で海に出ることも禁止されたら何を食べて人間は生きているのか、等)
疑問点が気にならない程面白いストーリーと
いうわけでもないのでひたすらにもやもや……

同日に観た『鬼滅』や
同じくSTUDIO4℃の『海獣の子』と
比較してしまうと、どうしても
つまらないという評価になります。
ネタに昇華できるようなタイプの
つまらなさじゃないのがまた辛い……

俳優さん達の演技や絵は素晴らしい為
(藤森さんの声は浮いていたが)どうしても
もったいないな〜と感じてしまいました。
あとは常に西野氏のドヤ顔が浮かんで
うっすらとイライラしながらの鑑賞になったのも
よくなかったとは思います。

西野氏やキャスト陣
またSTUDIO4℃の熱心なファン以外の人は
観なくてもいいんじゃないかな…………

親のエゴで本作を望まないのに見せられる
子どもが少しでも減る事を祈っています。
宮下

宮下