イマジンカイザー

仮面ライダー電王 プリティ電王とうじょう!のイマジンカイザーのレビュー・感想・評価

5.0
これのためだけに未就学児向けまんがまつりにゆくという結構な冒険でしたが、行く価値は十分にアリ。仮面ライダー電王という物語を咀嚼し、テレビシリーズ一話分にまとめてくる手腕には舌を巻きました。

主人公がふつうのおんなのこなところで少し首をひねったのですが、よくよく考えるとかつての野上良太郎だってふつうの青年だったわけだし、『なって』しまえばあまり気にならない。争いの大本や、タイムスリップで出会った相手、『いつか、未来で』がばしっと決まるオチなど、久々に観たかった電王が観られたという意味で満足感はかなりお高め。若干「クサい」台詞も見られたけれど十分許容範囲。

鑑賞ターゲットがターゲットゆえに戦闘はすこし控えめだけど、高岩さん演じるモモタロス/電王ソードフォームの「らしい」アクションにも文句なし。コロナ禍でばたばただろうに、よくここまで頑張ってくれたなあと感謝しきり。

しかし、タイムスリップ先の時代が時代なので警戒していたのですが、まさかそれをオチに持ってくるとは。意外だけど他にいないチョイスには大笑いさせていただきました。