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るろうに剣心 最終章 The Beginningのseiitaishogunのネタバレレビュー・内容・結末

4.1

このレビューはネタバレを含みます

シリーズで一番良かったのでは?(京都大火編も好きだけど)
駆け足だった人誅編と比較して、超じっくりと時間をかけて描かれた追憶編。
コミックの外連味が抑えられて時代劇ドラマとして見応えがあった。抜刀斎が実在してそうにさえ感じる、史実とフィクションとの混ざり具合が良かった。
高橋一成はじめ、ドラマパートにのみ専念する演技派俳優の存在も大きい。
キャスト発表の時は有村架純の巴どうかなーと思ってたけど、「実写版」の中にすっと馴染んで独特の雰囲気を出してた気がする。エピーソド的に剣心はずっと暗くてダウナー。
アクションはもちろん凄いんだけど、派手な壁走りとかドリフトはしない、的確に殺しに行くモーションだった。池田屋で沖田総司がサラッと三段突きしてるのは芸細だった。

最期に巴が小刀で十字傷付けるところは、原作でも動機がイマイチピンとこなかったけど映画で見てもよく分からなかったな…。自分から斬られに行く所はFinalの薫の台詞とセットで分かりやすくなってたと思う。

どう終わるかなと思ったけど原作に無かったエピローグとして、2人で住んだ家を遺体と一緒に燃やして旅立つシーン→その後一作目冒頭の鳥羽伏見の戦いのシーンに繋げて締めたのは良かった。Beginning見た後だと「来たか、新しい時代が」という最後の台詞と、刀を地面に突き刺して去っていくラストの印象がガラッと変わって深くなった。
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