ドジガヅくん

るろうに剣心 最終章 The Beginningのドジガヅくんのレビュー・感想・評価

4.1
るろ剣シリーズ屈指の脚本力が試される「追憶編」。

今までのシリーズでの汚点を感じさせない傑作でしたね。
全てはこのために、とすら思わせるくらい仕上がっていて感動しました。
(アニメの追憶編の脚本が完璧に完成しているのでそれになぞってる部分が多いのでそりゃそうかとかいうことは大声で発しないでください)

佐藤健本人もこの追憶編をやらずして剣心を演じ終わることはできない、的なことも言っていただけに、今作への強い意気込みを感じました。
まずポスターのクオリティからもベクトルの違う熱さを感じます。
日本特有の「この人たちが出演してますよー」感のないポスタービジュアル、まるで韓国映画のようで好きですね。
コラ、他のキャストが弱いからじゃ?とか言わない。

佐藤健のアクションも彼本人の意見も取り入れ、特に力の入った仕上がりになっていて感動しました。
抜刀斎の時代の話なので、剣撃も逆刃刀で「叩く」のではなく、真剣で「切る」というテイストなので本当に見応えもありました。
容赦なしの抜刀斎をスクリーンから存分に浴びれました。

そして何よりも最高だったのはクライマックスの五感を失いながら戦うシーン、ではなくてですね、VS村上虹郎ですよ!!!!
そもそも新撰組好きの中では屈指の人気を誇る「病魔に蝕まれた最強剣士」の沖田総司を村上虹郎が演じているだけでも涎もんなのに、そこにアクションを組み込まれちゃあ昇天もの。
あの時代に本当に抜刀斎が存在していたらという架空のベストマッチを圧倒的な二人のアクションで見せてもらえるだけで1,900円以上の価値があります。

そして、
そして、
何より今作のMVPは文句なしで
有村架純の巴です。
有村架純のNEWステージ到達を突きつけられた最高の再現度でした。

きっと有村架純のことをもっと好きになる。
帰り道に有村架純出演作品をマイリストに入れまくってしまう中毒性がありますのでご注意ください。

さて、
るろうに剣心シリーズは今作をもって終了と言われています。
10年間ありがとうございました。
原作ファンにとっても嬉しい北海道編が現在連載中です。
まだまだ続編を作れる要因はあります。
佐藤健次第なので何年も空いてしまうと流石に期待は薄くなってしまいますが何年後に期待したい所存です。