ドーナッツ

17歳の瞳に映る世界のドーナッツのレビュー・感想・評価

17歳の瞳に映る世界(2020年製作の映画)
4.0
あらすじからある程度覚悟して挑んだが、それ以上だった。
「男に生まれていればと思う?」スカイラーからオータムに対するこの何気ない問いかけは観客に、社会に対してだったと思う。
彼女たちはどこへ行っても地獄で地獄すぎて、唯一の安らぎがトイレ。田舎町から大都会のNYに移動したはずなのにNYに全然見えない演出は現実社会をよく反映させてるけど。

スカイラーがほんとに強くて頼りがいあったが、20歳でどんな生き方をすればあの境地に達するのか。ただそんな彼女もずっと強くいられるわけではなかったからこそあのシーンが生まれたんだと思う。絆が深まったとかではなく、彼女しかいなかった。

邦題は何でこの方向性にしたのだろうか。原題のままストレートでよかった。実際ストレートだったから…