しい茸

17歳の瞳に映る世界のしい茸のレビュー・感想・評価

17歳の瞳に映る世界(2020年製作の映画)
3.9
2023-10

とても良い映画。
しかし、邦題失敗したやつ🙅‍♀️
never
rarely
sometimes
always

この選択肢を選ぶ時間が、彼女にとってこの3日間で1番心にきた瞬間だったんだよなぁ。

ある時妊娠したかもと思い、17歳のオータムは静かなる決意をする。深くは語られないが何かあったんだろうと伺わせる。親との関係も良くなさそうで、唯一心を許せるのが同じバイト先で働く従姉妹のスカイラー。オータムの変化に気づき、彼女もまた、なにも聴かずにただ寄り添い手を差し伸べるという決意をする。

17歳という若さで、正直言って住環境も良くなさそうで、さらに卑劣な大人に囲まれ、彼女がこの決心をするにどれだけ苦しかったか、想像だに出来ず軽く鳥肌がたった。
深夜の慣れないNYの地下鉄や、上手く買えない券売機、バスで会った知らない男性、終始周囲の様子があまり映らず、不安な2人の表情を見て私たちの心までキュっとなる😢
彼女たちがここまでしなければならなかったのは、宗教的なもの、社会的問題、色々内包してる。がやはり、なぜ女性である彼女たちだけがこんな思いをしなければならないのだろう、と思わずにはいられないよね…

そうして最後にやっと辿り着いた目的地。そこにはやっと心を開ける大人がいて、
never
rarely
sometimes
always
それを答える時が。
いつもポーカーフェイスのオータムが、涙を流して、質問に答えたくないというあのシーン。本当に心がぎゅううううっとなった😢😢😢😢





余談ですが、オータムが一大決心をしてピアスを開けるシーン。
あれを見て、「ご近所物語」の実果子を思い出した。彼女もまた、大きなストレスを抱えた時、ピアスを開けていたんだよなあ〜
しい茸

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