くるみ

17歳の瞳に映る世界のくるみのレビュー・感想・評価

17歳の瞳に映る世界(2020年製作の映画)
3.5
17歳。
私にも17歳だった時があったわけだが自分はもう子供じゃないなと思っていたあの頃を、アラサーになった今振り返ればはずかしくなるほどお子ちゃまな部分をたくさん思い出すわけ。
10代なんてそんなもんなのだ。

この映画の主人公オータムはすごく勇敢。
親に一切相談せず「母親になれない」と決意すると大都会NYにまで飛び出せる。
そしていとこのスカイラーがとてもいい味出している。彼女が一緒にいてくれて本当によかった。


登場する男たちは本当みんな気持ち悪い。
父親、犬に何してんのw
バスの男とスカイラーが柱の影でキスしてるシーン。この状況をどうすることもできずただ手を握るしかできないオータム。胸がギュッとなるほど辛いシーン。

また診察シーンの4択で答えさせるところ。
質問が進むにつれてみるみる変わるオータムの表情。
この映画の象徴のようだと思ったけど、
原題がまさしく「Never Rarely Sometimes Always」
てか邦題どうしたw



一応これでも二児の母なので、親の立場としては「絶対ちゃんと話聞くから一言相談してくれよ…」と思ってしまうが、
かつて子どもだった立場からすると産むにしろ産まないにしろ、怖いだろうに状況と向き合って行動する勇気が本当にすごいと思った。
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