せっち

生きちゃったのせっちのレビュー・感想・評価

生きちゃった(2020年製作の映画)
3.6
本当に大切な人に本心を伝えることの難しさというのは、作中でも語られているように日本人あるあるなのではないだろうか。本作の主人公厚久はどんな場面でも全然思っていることを言わず、妻奈津美は5年間の我慢が噴出する。彼女の「女でいることが重要」は全旦那に伝えたいし、自分も奥さんに日々思っていることを言葉で伝え、家族であり1人の女性として接していこうと思わせられた。

離婚後の展開は衝撃の連続だけど、厚久がもし日頃から思ってること言ってたら…。そんな厚久と親友武田の感情が爆発するクライマックスは魂が揺さぶられるし、もどかしくも共感できて応援したくなる。最後はどうなったのかな。うまくいってもいかなくても大事なことは言葉にして伝えることが大事だよね。タイトルの解釈が難しいが、英題だとしっくりくる。
せっち

せっち