ちゃる

生きちゃったのちゃるのレビュー・感想・評価

生きちゃった(2020年製作の映画)
3.6
本音を話すことには覚悟がいる。
本当に思っていることを伝えられずにいた厚久と本当のことを聞けない武田。覚悟を持って本音を伝えたが、殺されてしまった奈津美。本音を隠してのうのうと生きてきた厚久と武田は覚悟を持った結果死んでしまった奈津美に対しての「生きちゃった」存在。
奈津美は最初自分勝手な女という印象を受けるが、ただ厚久に愛して欲しかっただけどいう切実な思いが伝わってきて同じ女性として共感。
一方、奈津美のことを心から愛していたにもかかわらず、それを言葉にできず、奈津美にはその思いは伝わらないままでいた厚久にも共感してしまう。特に、恋愛ではしっかり愛は言葉にして伝えてないといけないのにそれに気づくのは失ってからなんだよね。

本当のことはちゃんと言葉にして伝えなければ相手に伝わらならない。生きていく中で、後悔して気づくとても大切なこと。

人間は自分や何かを守るために本音を殺して生きることが多々ある。しかし、そんな中覚悟を決めて本音を伝えた人間が殺されてしまうような辛い現実も存在する。

生きるのって難しいなあ。
でも、やっぱり大切な人に本音を言葉にして伝えることは大事だし、それで変えられた運命もたくさんあったよね、

仲野太賀と若葉くんはやっぱりいいね。最高。
ちゃる

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