このレビューはネタバレを含みます
実話に基づくストーリーとのことですが、その現実を想像すればするほど自分の住む世界の価値観の狭さを思い知らされる作品です。
ファヒムたちがフランスへ行くことになった決定的な理由が後半で明らかになるのですが、その布石のシーンや突然のお母さんダンスシーンなどの諸々は結構雑に描かれていたりもするのですが、
チェスの先生の存在がこの作品の腰を据えさせている印象です。
ヌラ(? ファヒムの父)のポンコツさに苛立つのですが、途中から、アレこれ典型的な日本人かも。。と気付き、そこからお父さんの心情が痛いほど伝わってくるような気分になりました。
ルナ役の女の子が将来の爆裂なポテンシャルを感じさせる美しさでございました。