ファヒム パリが見た奇跡の作品情報・感想・評価・動画配信

「ファヒム パリが見た奇跡」に投稿された感想・評価

odyss

odyssの感想・評価

3.5
【美談なのか?】

色々と考えさせられる映画だった。

バングラデシュの男の子がチェスの天才で、父親に連れられてフランスに不法入国。
父親は強制送還されそうになるけど、男の子がチェスの全国大会で優勝したので、特例で・・・ってな話である。
実話だそうで。

難民をめぐっては、ヨーロッパ諸国でも色々と揺れている。
フランスやドイツはほどほど入国を認めているけど、無制限ではない。
この映画のように、いったん入国しても強制退去させられる場合が珍しくない。
まして、ヨーロッパでも東欧などは「難民ノー!」という姿勢を取っているところが多い。

ヨーロッパだけじゃない。
日本だって難民をきわめて少数しか受け入れていない。

難民は人道的観点だけで語ることのできない問題だ。
多数の難民が押し寄せれば、国内には混乱も起こる。
難民がその国で普通の市民として働きながら暮らしていけるようになるまでには、教育や訓練も必要。住まいも用意してやらなくてはならない。それには多額のお金がかかる。むろん、税金からの支出になる。

この映画でもちょっとだけ言われているが、先進国の福祉や居住環境が優れているからといって、それなら後進国から気楽に移住していいのか、という問題がある。
難民も少数ならいいが、大規模に入ってくると先進国は先進国ではなくなる。
先進国のすぐれた福祉制度や住居環境は、その国の人間が長い時間をかけ、税金をしっかり支払って形成してきたものだ。
いきなり他国から来た難民がそれを同等に利用するのはただ乗り、フリーライダーではないかという批判も起こる。

現在の地球にはたくさんの国がある。
現在、国家とは国民国家である。
つまり、各国はそこに居住している国民によって運営されているし、またそうしなくてはならない、という考え方が基本になっている。
後進国に生まれたからといって、気楽に先進国に不法移住するのではなく、国内にとどまってその国を良くしようと努力するのが正しい、というのが国民国家の建前なんだね。

日本だってそう。
第二次世界大戦直後、戦争に負けた日本には米国軍が駐留し(今も駐留しているけど)、多数の米国軍人がいた。
日本人女性の中には米国軍人と結婚してあちらに移住する場合もあった。
当時、米国と日本の経済格差はきわめて大きかった。あちらに渡った日本女性は、経済的にははるかに恵まれた暮らしをすることができた。
しかし大多数の日本人は、日本にいたままで必死に働き、日本の経済力を向上させた。
その結果、1980年代になって日本は米国やヨーロッパ先進国の生活水準に追いついたのだ。

もう一つ、この映画を見てどこかオリのように残るのは、主人公がチェスの天才だということ。
天才なら家族ともどもフランスにいられる。
でも、どんな少年にもそういう才能があるわけでもない。
天才なら優遇される、というのは美談なんだろうか?
そういうことを考える私は、へそ曲がりなのだろうか?
mfg

mfgの感想・評価

-

このレビューはネタバレを含みます


子供たちの順応性凄い/フランスではとりあえず“ボナペティ”/公的機関においてもこんなにペテン師な通訳者っているんだ…最低…/天才の発想力…!(2次元的な発想ではなく3次元的な発想を…!…次元を超えた発想力って大事…)/あまり賢くはない(けど一生懸命で愛情深い)父&超天才の息子の凸凹コンビの親子間の関係が素敵…/&偏屈気味なチェスの師/賢いが故に自身の辛い現状や受け入れねばならない今後の展望を知る少年…心痛い…/大人顔負けに賢くて辛い経験をしてても、雪を見て嬉しそうなとことか母を夢見るとことか…幼さの残るとこ(しかも上着はないというとこ)がまた心痛い…/時間にルーズなお国柄がこんな重要な局面で災いしちゃうとは…結果的にはセーフだけど時間を守る習慣はやっぱ大事/好いた女性の依頼を断れずに受け入れた少年との同居生活にて 無益な愛に目覚めてゆく偏屈先生が可愛い…/少年にとっては辛すぎる状況だけど 悲しみの底をぶち抜いた先に煌めきがあるよ…!/偏屈先生とチェス少年のコンビ最高…!/チェス教室仲間らとの熱い友情が最高に胸熱…!なんだけど…/人を傷つけないために吐いた嘘が かえって人を傷つけてしまって絶望の淵に追い込んでしまうこともあるよね…そこが難しいとこ…/子供たちの純粋に仲間を思いやる心ってなんと美しいものなのだろうか…!(その素直で純粋で美しい心こそが奇跡を呼び起こすと思う…)/(結果の平等ではなく)チャンスの平等は神の御心に叶ったもの/熱意ややる気の重要性を説き、弟子たちを誇りに思う気持ちを吐露する偏屈先生…素敵…(皆寝ちゃってて聞いてないという残念さがまた良い…)/辛酸を舐め、苦しみを抱えているが故に発揮される実力者のパワーは半端ない…!(とっつぁん坊や眼鏡少年のざまあみろ感が心地よい…)/少年の活劇が偏屈先生をも変える(偏屈先生の長年の因縁相手への感謝の意を示すまでに…!)…純粋な善なる思いのパワーは本当にすごい…!/人知れず少年のためを思って働き続ける偏屈先生の思い女の愛の成した業績もまた凄い…!やはり愛は最大最高の力…!/自助努力の精神や愛の力、純粋さ素直さ実直さが良きものを引き寄せる…!





“実話に基づく”
“バングラデシュ 首都 ダッカ”:内乱?
“2011年5月”:荒れた街並み(乞食や飢えて路上に倒れる人も…)の中、大人を相手取った賭けチェスで勝利を収める天才チェス少年/金のために天才にならざるを得なかった…?ある意味辛い環境に置かれたことに感謝
・チェスのGM(グランドマスター)に会わせるという名目で父と2人で天才少年を亡命(家族全員で行くのは危ないため/今後の父のプラン:家を探す→滞在許可を得る仕事を得る→一家で亡命)…愛故の選択だけど家族間に流れる重い雰囲気が辛い…/ボロボロのバスで出発…両親のただならぬ気配を察し旅立つことを嫌がる少年の姿やママと引き離されバスの中でママを呼び続ける少年の姿が心苦しい…
・国境越えにて乗り換え:あんなに旅立ちを嫌がってたのに“GMに会いに行くぞ!”との天才少年の気持ちの切り替えの速さ、単純明快で物事の良い面だけを見ることができる光明思想に幼心による清さの尊さを感じる
・“バングラデシュとインドの国境”:賄賂を送って国境越え成功
・電車の屋根上にも乗るお国柄/野犬いっぱいのお国柄
・飛行機発搭乗に大興奮の天才少年、雲を海だと勘違い…?父とのテンションの差にがっくりしちゃう少年を思うと心痛い…
・フランスに到着!:無人電車に大興奮!/
omochichi

omochichiの感想・評価

3.8
時間の流れが国によって違うと自分の中の生き方もまるきり変わってくるよね、

自分なりにゆっくり過ごすのはよいけれど
待ってくれない時間っていうのは
やっぱり有限なんだね。

マチルダさんが魅了溢れる女性だったのと
人生二回目はチェスもしたい。
一人旅

一人旅の感想・評価

4.0
ピエール=フランソワ・マルタン=ラヴァル監督作。

バングラデシュからフランスに渡りチェスのチャンピオンとなったファヒム・モハンマド(2000-)の実話を、俳優としても活動しているピエール=フランソワ・マルタン=ラヴァル監督が映画化したノンフィクション映画です。

政治難民として母国バングラデシュからフランス・パリに父親と共に国外逃亡した天才チェス少年:ファヒムの数奇な実話の映画化で、フランスのチェスのトップコーチ指導の下、同年代のチェス仲間達との切磋琢磨を経て、チェスの全国大会へと挑んでいく少年の波乱の道のりを描いています。

鬼指導で教え子を鍛え上げるチェスコーチとの師弟関係や、難民許可がなかなか下りず次第に意気消沈していく父親との親子関係、少年の境遇を理解し手助けしてくれるチェスクラブの女性スタッフ&子どもたちとの交流…と難民父子を取り巻く人々との人間ドラマを織り交ぜつつ、人生を賭けた対局へと臨んでいく少年の姿を映し出しています。

『ボビー・フィッシャーを探して』(93)や『完全なるチェックメイト』(15)のようにチェスのスピーディーな競技性と、行き場のないバングラ難民親子を巡る数奇な物語を両立させたノンフィクションドラマの佳作で、熱血コーチを演じた名優:ジェラール・ドパルデューが貫禄の存在感を放っています。
実話ベース

バングラデシュで天才チェス少年として有名だったファヒムが、母親と別れ、難民として父親とパリに渡り、チェスのチャンピオンになった実話をもとに映画化

背景には”難民“というテーマがあり重くなりがちだけど、テンポが良く、ユーモアもあって面白かった

不器用で馴染めない父親とファヒムの順応性の高さが対照的で、より現実感がある

 “難民と、難民を受け入れる“

意味を知らないフランス語を、違うところで使う父親がかわいい
「ボナペティ」
チェスの才能を持つファヒムは、父と共にバングラディッシュからフランスへ入国し難民として生活することになる。実話。

チェスを扱った作品ということで、最近だとNetflixのドラマ『クイーンズ・ギャンビット』を思い出す。あっちは主人公が才能を開花させ、勝利していくことがメインストーリーの王道なボードゲーム物だったのに対し、今作はどちらかというとフランスの難民問題の方が比重が大きかった。

インド人の難民を有利にするためにインド人の通訳が悪さをしたり、これも実話なのかわからないけれど、フランスではこういう問題も発生しているのね。

『クイーンズ・ギャンビット』でも思ったけどチェスの戦法名カッコ良過ぎ、厨二心をくすぐられる。
チェスのチャンピオンになることで家族を救ったファヒム。ファヒムとファヒムを支える仲間たち、子どもたちのやり取りが、とても微笑ましいです。
師匠同士の因縁を晴らす弟子対決。ライバルの子が、いい感じにイヤな奴感を出していて、思わずファヒムを応援したくなります。
のんchan

のんchanの感想・評価

4.1
『ボビー・フィッシャーを探して』もとても良かったけど、私はこちらの方がユーモアに富んでいて面白かったかも😄

バングラデシュ🇧🇩から父と2人でパリ🇫🇷に難民として逃れ、チェス♟️の全仏チャンピオンとなった8歳の少年ファヒム・モハンマドの実話‼️


バングラデシュに暮らすファヒムはチェスの大会で勝利を重ね、天才チェス少年として有名になっていたが、親族が反政府組織に属していて、妬みや殺害の脅迫などもあり、父親が3人の子供の中のファヒムだけを連れて先にパリに渡った。
難民センターから教えてもらったチェス♟️のクラブに行った途端、そこの指導者シルヴァン(仏で最も優秀なコーチの1人)が才能を見抜き目を掛け指導して行く。

シルヴァンは太ったお洒落センスはゼロの独身男。それでも子供たちは教えて貰うのに必死だった。
数人の生徒たちがこまっしゃくれているのも可笑しいし、何と言ってもシルヴァンの歯に衣着せぬブラックジョークってか本音がキッツイ🤣
「俺は言い訳も幸せな人も嫌いだ」とかね😂

チェスクラブの事務をしている小太りでお洒落なオバちゃんマチルドがとっても良い人❣️
シルヴァンはマチルドに気があって...💓

父親ヌラの難民申請が中々上手く進まず苦労していた矢先に、とうとう強制送還が迫ってしまう。

そこでシルヴァンは必死になりファヒムを指導し、フランス国内大会での優勝🏆を目指す。
マチルドの思い付くアイディア💡で応援する仕方がなんとも素敵✨
フランス大統領が粋な計らいをしてくれる🌟


何かに打ち込むこと、才能を伸ばすこと、熱い指導者と周りの人々、幸せな家族...
これが実話なので、途中不安を感じる場面もあるけど、ラストの感動が待っているのを知って観てもやっぱり涙してしまった🥲

未鑑賞の方、面白いですよ〜♟️✨



※シルヴァン役の名優ジェラール・ドパルデューが良い味を出しまくってます⭐️
てっきり🇫🇷俳優と思っていたけど、鑑賞後にWikiったら、なんと〜...プーチン大統領と親交があって、2013年にロシア国籍を取得しているって😮
それも話題の1つになりそう🤷🏼‍♀️
実話ベース。内容とは直接関係ないかもしれないが、お父さんにはフランス語を真剣に学んでほしい。それが最初にやること。通訳が善人とは限らない。つらいけど現実なんだ。
mochikun

mochikunの感想・評価

4.0
大人も子供もみんなそれぞれ愛敬があって、困っている人を助ける人たちがいて、いい話であることに間違いありませんが、それでもやっぱり頭抜けた何かが無いと厳しい状況をブレイクスルーできないのか、と平凡は僕は思いました。
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