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一度も撃ってませんのjamのレビュー・感想・評価

一度も撃ってません(2020年製作の映画)
3.8
はぁ、どうしましょう…
映画館再開に歓喜して、けれど相変わらず仕事は忙しいので、合間をぬって映画館に通って。
時間あるときや勢いでいけたりするときはすぐにレビューをあげられるのですが、たいていは鑑賞記録してレビューを下書き保存。

ところが、下書き保存は10件までしかできないんですよね…
とっくに10件以上観てます…
サクサクレビューupできる方を羨んでも仕方ないので。


保存した下書きから、さてレビューしよう…というとき、何をどう書くか、ですが。
自分の中にその映画を観て何が残っているかを書くことが多い気がします。

その点でいうと、今作は。

新崎人生
という人が一番残りました。
もちろん、主役の昼は売れない作家兼主夫、伝説のヒットマン石橋蓮司をはじめ、元ヤメ検の岸部一徳、元ミュージカルスター、桃井かおり、夫の秘密を知りたい妻、大楠道代…
この4人だけでも濃すぎるのに、脇を固めるのが名だたる俳優陣。
佐藤浩市親子が編集部の上司と部下で初共演、怪しい中国人ヒットマンが豊川悦司…などなど、もうお腹いっぱい。

そのなかで、ひとり静かな存在感を放っていたのが
新崎人生。

この濃いメンツが夜な夜な集まるバー「y」の強面マスター、ポパイ。
元ミュージカルスター、ひかるのファン
震える手で編み物をする姿や、クライマックスの
"一度も人を撃ったことがないだろう?
撃てる奴はカッコなんかつけない"
の件に痺れました。

どこかで見たことがある顔の気がするけれど…と調べてみたら、プロレスラーだったんですね。
どこを見渡してもすごい俳優だらけのこの映画で
臆する事なく自らの輝きを魅せた彼に注目したいと思いました。


年の瀬や
朝はシジミが連れてくる

大人は少し哀しくて
だいたい楽しい
jam

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