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三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実のtのレビュー・感想・評価

3.9
三島由紀夫切腹の1年半前に起きたvs東大全共闘との伝説の討論会。1000人の全共闘の前に単身(ソルジャーは待機)乗り込む漢の記録。

まず内容的に三島由紀夫の作品が好きなりこの辺りの右と左の話が好きなりしないと興味すら持たないと思うが、時代背景や用語などもあまり詳しくなくても即時解説が入るのでその辺りはとても見やすく作られている。

共に反知性主義の右と左の乱闘騒ぎ覚悟の討論会と思いきや三島由紀夫の懐の大きさやユーモアに相手方も思わず先生呼ばわりしてしまう知的さに思いの外和やかに進むあたり三島由紀夫の人柄がよく見えた。

芥氏の屁理屈を最高度に煮詰めた様な論説に期待を裏切らずそのまま歳を重ねた姿を見ることができとても安心した。あの赤ちゃんだった娘さんの人生も気になる。

自分用に印象に残った言葉置いときます。

形態が即内容であり、内容が即形態である
認識と行動 二元対立
思考とは解放区
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