じっし

三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実のじっしのレビュー・感想・評価

4.2
まず、しょーもないことだけど、東出くんのナレーションの声がふわりとしていて抜け感があってその時だけ今の現実世界に強制的に戻らされることがあり残念です。もっと低い声でカチッと聞きたかった。

内容は見応えがあった。僕には意味不明な見えない議論が続いた(言葉の定義を理解していないと議論にならない典型)が、難解な言葉を使っても笑顔で話すことが大事(三島由紀夫も芥さんも)これは仕事や会議でも大いに言える。

全共闘の方は皆さん「敗北」という言葉に対して認めなかった。そこは今も強い意志を感じた。認めないというよりかは、「拡散した」とか言い換えにしていて(本当に敗北とは思ってないから?)、昔からの『クセ』みたいなものを感じた。

芥さんは今も眼光鋭かったなぁ。三島も芥さんも今の緩い時代は許せないだろうな。これは間違ってるかもだけど、「多様性」ばかりが言われる時代になり、それが逆に個性をなくすことになってるように感じる。うまく表現できないが、なんでも許す社会が生温い世の中をつくり、競争しない、闘わない人が堕落する社会をつくる。

で、結果、他者や外国に追い抜かれ、それではいけないという論調になる。たぶん、右と左の揺り戻しの過去、現在、未来と行きすぎると戻るの繰り返しなんだろうと感じた。

長文すいません
じっし

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