mmmman

三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実のmmmmanのレビュー・感想・評価

5.0
三島由紀夫は言葉というものの有意性を強く信じていた。言葉の持つ力と、それが人に触れた時に起こる純粋な魂の熱情を誰よりも信じ、そこに全てを懸けていた。

芥さんが「言葉に力があった時代の最後だった」と言っていたが、正にそれは三島自身が市ヶ谷駐屯地で痛感したことでもあったのだろう。
言葉が持つ力に鈍くなってしまった人間、
言葉で分かり合うことができなくなった社会、
そんな世の中に誰よりも早く見切りをつけた三島由紀夫。

尊敬と、言葉と、熱量。
今の時代どれもないように感じる。
三島の信じた「言葉」は現代にどれほど残っているのだろう。


『言葉の持つ力』を改めて考え、信じ、
大切にしていきたい。
mmmman

mmmman