三島さんが、この議論をちょっと怯えながらも楽しんでいるように見えるのがとても印象的。違うところは違うとはっきりさせ、分かり合えるところはっきりと訴えるとこも清々しい。ユーモアはたっぷりだし、自分の弱さを正面から受け入れて、理論で説明できないと「もう意地だ」と言い切ってしまう人間くささ、もうあっぱれ。
言葉をずっと仕事にしてきた人だからこそだろう、相手の口から出る言葉にもそして自分が使う言葉にも敬意をもっているところがとても好意的。そんな三島さんだからこそ“行動”には特別な思い入れがあったのかもしれない。個人的には、天皇のとこより言葉と解放区の議論の方がより違いが鮮明になってる気がした。