あか

三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実のあかのレビュー・感想・評価

3.0
議論の意味も単語自体の意味も理解できなかったけれど観てよかった。冷静だけど熱に浮かされたような、美しい日本語で語られる革命。三島由紀夫が終始相手の言い分を聞いて受け止めているのが印象的だ。
ナルシストで聡明すぎるくらい聡明で自分がどうやって見られているのか常に意識しているよう。
熱い理想があって、立ち向かう敵がいて、若さがあった。でも2020年の日本から眺めると、どうしてもそこまで暴力に訴えることだったのか?
全共闘の方達が振り返ったときもただの自己を否定したくない、自己満足にすぎないように感じてしまった。戦争という巨大などうしようもない流れから生き残ってしまった、参加できなかったという後悔に囚われてしまった人たちが熱狂を求める。イベントの度に渋谷で騒ぐ若者たちとなんら変わらないのでは?
寂聴おばぁちゃん、90歳すぎてるの!すごくしっかりお話されてる。
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