ハシオ

三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実のハシオのレビュー・感想・評価

3.5
1969年5月13日に東京大学駒場キャンパス900番教室(現・講堂)で行われた、三島由紀夫と東大全共闘の討論会についてのドキュメンタリー作品。

作家・三島由紀夫の持つカリスマ性に興味があり、見てみようと思っていた矢先に世間ではコロナウィルスが...。
そのため、公開から3ヶ月経ってやっと見ることができました。

まず作品として討論会を残したのは大きな意義があると感じました。
恥ずかしい話、全共闘の話も三島の話も馬鹿な僕には、観念的すぎて難しかったのですが、映画から両者の熱量は存分に感じとる事ができましたね。
話している内容が完全に把握できなくても会話のレベルの高さは分かりますし、両者ともポンポンよく言葉が出てくるなと感心してしまいました。

あと、ぼくは全共闘の学生たちって何がしたかったのか理解不能だったのですが、今では彼らなりに理想を実現したかった、ある意味純粋な人たちだったんだなぁと思うようになりました。

そして、映画のラストで個人的にずっと気になってた"ある問い"を元・全共闘の人たちにするのでそれも良かったです笑
満足いく答えがあるかどうかは分かりませんが。
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