FumitakeArano

三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実のFumitakeAranoのレビュー・感想・評価

3.5
三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実 ☆3.5
他者とはなにか?解放区とは?そこに時間と空間は必要か?といった哲学的なやり取りが難しすぎて、ついていくのに精一杯だが、ときにユーモアも挟まる知的なバトルに引き込まれる。
三島が弁が立つのは想像できたが、彼と壇上で討論をやりあった東大生 芥も只者ではない。おじいちゃんになった現在もキレッキレ!
たった50年前に、この日本で「革命が起きるかもしれない」と多くの学生が警察と戦っていたなんて、選挙に大半の人が行かないようなこのご時世にはなかなか信じがたい。
他者と生きるこの世界では、戦いや決闘は必然で、そのために身体を鍛えなきゃならないと、あんなに賢い人に言われてしまうと悲しい。
近代ゴリラにはなれないよ。
ところで、映画館の客席に軍服姿のコスプレ男性が居て、腰のホルダーにはなんと拳銃が!
作品の内容が内容だけに正直怖かった。