シネマノヴェチェント 菜葉菜特集にて鑑賞。
名作なのにDVDも配信もない。
沢山の人に観てほしいけど上記の理由でオススメできないのが残念。
話の感想を書きつつ
なぜ観たかも途中途中書いていきます。
まずこの作品、3時間半ある大作で七つの章に分かれている作品。
それぞれの章には別の章に出ていた方も出てきます。
一番最初の章は、冬の動物園がテーマで少年や冬の海で踊るバレリーナが出てきたり。
この章は話というより、映像美がいちばん素敵に描けていると思われる。
主なキャストは大塚寧々さんなど。
その次の章は写真家の人の話。
写真家の家族とその周りの方々の話を丁寧に描いている。
主なキャストは大杉漣さん、香川京子さんなど。
一章に出てきた大塚寧々さんも登場。
私は大杉漣さん、亡くなってからファンになった人で全然知れていない。だから、この作品が貴重。ただこの大杉さん実際の大杉さんとリンクするシーンがあるためかなり切ない。ずっと心の中で生きています。
その次の章は合唱団の話と、老人夫婦との話と、太鼓グループの話。
街で開催される出し物をどうするかという話が展開され、合唱団にするのか太鼓グループにするのか。またその中で老人夫婦とのエピソードも描かれている。
主なキャストは水橋研二さん、菜葉菜さん、小松政夫さん、菅田俊さんなど。
目当てはここですね。水橋さんが出ているという点です。そしてイベントの主役である菜葉菜さんがここで登場。なんと夫婦役。イメージしやすい役で、作品に入り込めました。ハラハラしたシーンもあったけど
暖かく終わったのが印象的。
今は亡き小松政夫さんの演技も渋みがあって素敵でした。
前の章から続いて3人組の老人が出てきます。
その次の章はかなり短いです。
ですが、印象的。
女性が、男性に高価なピアノを運んで欲しいと頼まれます。それを捨てて欲しいと。
こういう短いお話ではあるのですが
すごく印象に残ったところでした。
ここの出演は草野康太さんなど。
草野さんは月光の囁きで植松先輩を演じた俳優さんで、個人的にはここも嬉しいポイント。
ここから先の章は分かれていますが、
繋がってる話でもあります。
少女と、母親の話だったり
老人の話だったり。
この老人役の方はハーメルンにも出ていた坂本さん。ハーメルンまだちゃんと観てないので今度観よう。
この章にも大杉さんが出てきたりと
3時間半、それぞれの章にずっと繋がりがある話です。
そして静かなエンディングに
圧倒された映像美。
3時間半なのに、退屈しなかった。
今、公開してる時に足を運ぶ以外観れない作品だからこそこうして文章で広めていきます。
