逃げた女

燕 Yanの逃げた女のレビュー・感想・評価

燕 Yan(2020年製作の映画)
3.5
ミックスルーツを持つ人たちの苦悩を考えるきっかけになった映画。もちろん苦悩だけじゃないだろうけど。お弁当問題とかほんと辛そうだった。幼少期って人と違うことにとても敏感になる時期だから。

わたしが小学生のときに韓国人の女の子が転校してきた。田舎の学校だったし、あまりの物珍しさに「韓国のりは毎日食べてる?」「韓国語は喋れる?」ってしつこく聞いてたな。わたしは仲良くなりたかっただけなのに、毎度その子にいやーな顔をされて「なんじゃコイツ」と思ってた。でも思い返すと「お前こそなんじゃ」だよね。その子は、数ヶ月後またどこかへ転校してしまったけど、あのとき周りの大人に色々教えて欲しかった。

劇中の少年のことは知らないけど、「国籍なんてどっちでもいい。気にすることじゃない。」って多数派の人間が言うのって、違う気がする…。
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