MasaichiYaguchi

私がモテてどうすんだのMasaichiYaguchiのレビュー・感想・評価

私がモテてどうすんだ(2020年製作の映画)
3.4
累計発行部数300万部のぢゅん子さんの人気コミックを、「THE RAMPAGE from EXILE TRIBE 」の吉野北人さん主演で「HiGH & LOW 」シリーズの脚本家・平沼紀久さんの監督&脚本で実写映画化した本作は、歌とダンスを交え、笑い一杯にラブコメディを繰り広げていて楽しい!
原作コミックやそのテレビアニメ版のファンの女の子でなくても、本作に登場するイケメン4人、六見遊馬、五十嵐祐輔、七島希、四ノ宮隼人を演じる、吉野北人さん、神尾楓珠さん、伊藤あさひさん、奥野壮さんを見ているだけでも、ヒロインの芹沼花依同様に“眼福”に預かれるのではないかと思う。
少女コミックが原作なので設定も内容も“ぶっ飛んで”いるのだが、平沼監督は“確信犯”的にそれを逆手にとってフィクションの面白さ、エンターテイメントに徹して演出している。
本作で一番の突っ込みどころと思われるのが、ヒロイン・芹沼花依の“ビフォー・アフター”を演じる2人の女優、富田望生さんと山口乃々華さんの“齟齬”ではないかと思う。
体型はともかくとして、目元の違いと身長の差は如何ともしがたいと思うが、この点についても平沼監督は、富田さんの直向きさと演技力、そして山口さんの容姿と歌って踊れる点を買って“中身”で勝負しているのだと思う。
2次元のボーイズラブ好きのオタク女子が、激ヤセしてサナギから美しい蝶となり、リアルな恋愛を垣間見る中で成長していく姿を描く本作は、ウィズコロナや豪雨による被害という暗いニュースが溢れる中、一時の笑いと癒しを与えてくれます。